大任を与える前に

おはようございます。

3月も毎日お訪ねいただきありがとうございます、感謝いたします。今朝は満月のお月様が、一ヶ月ご苦労様と微笑んでくれているようです。昨日は花冷えでしょうか、冷たい風が吹く寒い一日でした、月末お大事にお過ごし下さい。
人生は「ありがとうございます」と「感謝」に尽きます。毎日が奇跡、学ぶ糧が尽きず、悦び楽しみも尽きません。己の未熟さを知ることも楽しい。
幼少の頃から、知能も運動能力も鈍く、それが嫌でたまらなかった、親に生んでくれなければ良かったと、何度言って困らせたことか、馬鹿な子でした。
この年になって遅きに過ぎましたが鈍で良かったと感謝している。鈍でなかったら、気移りして、一つの道を歩んでこられなかったのではと感謝しております。心境は変わります、変えられます。
孟子(もうし)」の教えに「読書尚友(どくしょしょうゆう)」があります。「書物を読んで昔の賢人を友とすること」という意味。孟子が尚友を何故大事としたかといえば「困難に遭遇しても、めげず挫(くじ)けなかった人びとの行動にあった」。そこを孟子はお手本とした。
「大任を果たすべき人には必ず苦難の時期がある」と孟子は教えます。それを信じ行動した若者が日本にはいます。先日も書きました「吉田松陰先生」。松陰先生の生き様を見ればわかります。
「艱難辛苦(かんなんしんく)そのものが人間の玉成(ぎょくせい)に大いに力となる」との教え(玉成・ 玉のように立派に磨き上げる意。 立派な人物に育てること。 仕事や研究などを、十分高く深い内容にすること)。
孟子・告子(こくし)下篇に「天の神が重い任務をある人に降し与えようと考えるときには、「先ずその心志(しんし)を苦しめ」てやる。精神的に苦痛を与える。次に「筋骨を労す」、骨身を折らしむる。次に「体膚(たいふ)を餓(う)えしめ」、「その身を空乏(くうぼう)にす」、飢えをさずけ、その衣服などについても欠乏せしめる。次に「行うところ、その為す所に払乱(ふつらん)す」、その人のする行動は、すべて為すことと反対にいくようにしむける。つまり、その人があれをやっても、これをやってもうまくいかないようにわざとしむける。なぜそのようにするかといえば、その本人の心に苦しみを与え、忍耐力を養うことによって、従来本人の不足していた点を補おうと考えているからだ」と。
孟子はこうも言っています。「人は常に過(あやま)って然(しか)る後によく改む」と続いています。これはとても有名な言葉として伝わっています。
「人は人情として、過ちを犯してはじめて改める気にもなる。また心に苦しむところがあり、思慮に思うに任せぬところがあってはじめて奮発興起する。また機微の中に察知することはできないから、人びとの顔色や言葉に兆候が現れてはじめて悟るものであります。これが私たち凡人の人情であります。
だから「国家は内に法家払士(ほうかふつし)なく、外に敵国外患がない太平の世となり、心にゆるみのできる時は、自国の滅びる時だと覚悟しなければならない」。
いかがです、孟子の言葉、「法、教えを守ろうとする気概無く、安閑、安穏とできる安定している環境のときが自分が滅亡し始めるのだから用心すべきだ」と諭しているのです。
私は師の教えに出会い、心学の読書尚友を知り、困難は天が与え降され、己の不足を知らしめてくだされたものと受けとめ、鈍くさく一筋の道を歩んでおります。人並みに物事が分かり、できる子であったなら、今日の私はないと考えています。子どもの頃から孤独を味わい、不安におののき書に親しんだからこそ、今日があると感謝するのです。
事、困難に出会い改められないようではいかん、「窮すれば変ず、変ずれば通ず」です。学びをしている人の思考は柔軟です、学びは志を達するためと心底思っているから改められます。学ばない、学べない人が頑固になり滅びる。
要は、自分に「降りかかった試練・困難を乗り越えられないようでは、大任などは授けられない、授からない」。また、智慧にもならない、知識を得たくらいでは相対的な世界では少しくらい役に立つかも知れないが、知識が智慧になるためには、頭で知り得たことを、体で学び、さらにそれを身につけたとき智慧となる、理屈で考えている中はダメ、ということです。
一ヶ月書かせていただけるのも、教えを自分が忘れないため、自分を見失わないためです。皆さんお読みいただきありがとうございます。感謝いたします。明日からも宜しくお願い致します。
明日4月から新社会人になります皆様、艱難辛苦を味わいましたらそれは天が、神が与えて降された素晴らしいチャンス、天命と受けとめご精進下さい。
明日4月1日は心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」並びに「お釈迦様の生誕をお祝いします、花祭り」です。国の宝であります、ピカピカの新一年生のお子様が艱難辛苦に耐え素晴らしい才能を発揮されんことを祈り、心華寺・金港辯財天様より「お守り、学業成就、交通安全のお守りを授与進呈致します」ご家族皆様でおまいりください。
おまいり下さいます皆さん、お子様を祝福致しましょう。祝福できる人に祝福はもたらされます。
明日おまいりなされますとき、お釈迦様にお花のお供えをしましょう。そうすることで一層の守護がいただけます。明日お待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとり)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
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自宅を向かい側から。