小さな感動から

おはようございます。

心華寺も八重の桜が咲き始めた昨日240名の社会人一年生の方が研修のために入山しました。責任を感じます。若い皆さん方は、何でも吸収しようと真っ白の白紙の状態で対して下されています。
共感いただけるようにお話ができればと思います。社会は「共有感」が個性を発揮するポイントです。卑小な私の経験ですが、「共有感」が私を支え、いろいろな「舞台、チャンスをいただいた」と考えています。
この世の真理は「陰陽、天地、上下、左右、自他でも一対で新たな世界を生じています」。片一方だけでは存在はあり得ません。一対とは「対立することではありません」。私たちの世界では、「自他不二(じたふに)」という考えです。他があるから自があるという考え、和合の世界、一体感、和合から新しい世界が生み出されるのです。いわゆる対立からは「争いしか生まれません」。争いで神経をすり減らすほど愚かな人生はないのです。自分の心を奪われてはせっかくの能力も、人生も台無しとなるのです。
事を達成しようと考えたなら先ず「体力、気力を養うこと」。この二つを「鍛錬」しなければ「継続力」「持続力」はつかず、何を修練しようとしても続きません。この二つが強まれば「心力」「胆力」「心胆が練り上がる」のです。いわゆる「肝が据(す)わる」「物事に動じなくなる」「物事に動じなくなるから失敗したらやり直す気力、柔軟性となる」。
そのためにも先ず「共感、共有することがキーポイント」。共有感は「ああなりたいという熱い思い」。「好きこそものの上手なれ」。
それ以上に「共有された人が喜び、信頼感が育まれ」。自分自身も「共鳴し喜びとなり」、この「縁」が大きく人生を展開させ飛躍のキッカケとなり、モチベーションがグングン上がるのです。この最初の「ささやかで小さな共有感が人生を大いなるものとするのです」。何ごとも「小から大と為す」のです。
自分自身が感じた「小さな感動、小さな共有感を大事にすることです」。人生は自分の人生。自分が感動し、感じ動くことが感動です。人生は教えていただくことも大事ですが、その前に「学ぶ」こと「真似ぶ」ことが大事です。真似ぶことができるのは、やはり「共感・共有・共鳴」力があってこそです。学ぼうという主体性がなければ教えに忠実になれません。学ぼうという意欲となれば、学ぶ喜び知る喜び、人間として最も楽しい「知る」という意識世界に入り、「不退心」に目覚めるのです。学ぶ喜びに到達すれば、決して後退することはなくなるのです。
私が比叡山に入山した動機付けが伝教大師様への「共感、共有、共鳴感」。その後、師に、兄弟子に、諸先輩に共有感を感じ多くのステージ舞台をいただいたのです。共有感は「縁の神様です」。
昨日の京都新聞に地元京都の企業30社のトップの皆さんの新入社員さんへのメッセージが掲載されていました「技術力と専門性を磨いて」「新たな創造に向け努力を」と言った訓示でした。この二つは共に、体力・気力を養い、共感、共有、共鳴感があってこそ達成されるものです。
皆さん共感し道理に従い日々修練したことが自然蓄積され「実力、個性となる」のです、イヤイヤやっていたり、やらされていると感じているようでは、ただ疲れるだけ、やらされていると考えていたら素晴らしい学びが目の前に在ったとしても真似ぶ楽しさとならないのです。
新人の皆様、明日の夕方までご精進下さい。そしてお読み降されている皆様、今日は共有力を念頭に過ごしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとり)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見を。 
◎桜も葉桜になりつつあり、美しさが一際、新人の皆様をお出迎えしました。


八重の桜も咲き始めました。



◎240名の新人の皆様です。



三日間ご苦労様です。ご精進下さい。