心身のバランス

おはようございます。

 「にんげん学」京都講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。当たり前の学び、誰にでも分かる学びが「心学」。いわゆる「心が人生の土台と知る学び」です。心身のバランスを確かにするのが「心学」。
 不幸な事件が生じる一つの要因が「心身のアンバランス」です。「知識さえあれば何ごとも上手くいくと思い違いを起こし、錯覚、誤解をしている人が多いのではないでしょうか?」。
 そのような人が、「人の言葉に引っかかり」、「人の行動にひっかかり」、「物の有無に引っかかり」、「心身のバランスを崩し大切な人生をおかしくする」。
 「知識さえあれば、学校を出ていれば」という「何の根拠もない自信、思い込みが人生のバランスを崩すのです」。我が身でさえ意のままにならないのです。道具一つ、人様が意のままになるはずもないのです。
 意のままになりませんから、高学歴にもかかわらず支配欲、権力や力だけを増大させ心の貧しさだけを大きくすることとなり、イジメ、ハラスメント、DV、人を責め傷つけるという愚行となるのではないでしょうか。それは知識ではなく「痴識(ちしき。思慮分別が足りずに愚痴・愚行となる)」です。
 人に普遍的に備わっている素晴らしい心「愛したい、愛されたいという慈愛の心」。この「慈愛の心を育むのが心学」。育まなければ人間性も知識も技術も進化しません、知っただけではダメなのです。
 今は世をあげての「健康ブーム」。健康でなければ、何をするにも気力がわかず、愉快で楽しい人生をおくることができなくなりますので、それ自体は大変よいことです。
 ただ、健康に気をつけるにしても、体と心のどちらかに偏っている人が多いように見受けます。それはいけません。
 体と心は表裏一体。心身のバランスが整って、初めて健康を手に入れることができるのです。
 体の健康の方は、皆さん、気をつけるべき点を心得ているでしょう。栄養バランスのいい食事をするとか、食べすぎない、飲みすぎない、良質な睡眠を取る、適度な運動をする、といったことがあげられます。
 残念ながら、「言うは易く、行うは難し」で、現代人の多くはわざわざ健康を損ねるような生活をする傾向があります。そこは意を決して、健康を損なうとされる生活習慣はすべて、「ほどほど」を心がけて下さい。
 問題は、「心の健康」のほうです。心の健康には無頓着な人が意外と多いのです。そのために「心が病んで、心療内科などのお世話になる方が増えているという現実があります」。沢庵禅師も「心こそ 心惑わす心なれ 心に心 こころ許すな」と。メンタルトレーニング、心学の必要性がここにあります。
 心の健康を保つには「少欲知足」。欲に振り回されないことです。「出世したい」「成果を上げたい」「お金を儲けたい」「人から良くみられたい」・・・そんな欲で、「心身ががんじがらめになっているのです」。
 なぜそれが心の健康を損なうかといいますと、「心身を固くしてしまう」からです。そうなりますと「頑固になるし」「頭も固くなるし」「物事を柔軟に考えて対処することができなくなり、いろんな問題が生じて、悩みも増えるのです」。
 欲は「背伸び、見栄」「表層意識」、このようでは心身共に疲れ果てます。心が貧しくなり、「人を責め」「言葉が乱暴になり」「暴力さえ振るうようになり」「自滅の道をたどるようになります」。
 心身のバランスを整える心学を来月もご一緒下さい。来月の京都講座は7月9日です。物事が順調に進まなくなるのも心身のバランスが崩れるからです。心を甘く見ず、ご一緒に勉強しましょう。人生構築の土台が心です。感情のコントロールを学びましょう。一層皆さんの能力が発揮されます。感情に支配されますと「痴識」となり心身を破滅に導きます。感情をコントロールすれば、真底人生を愉しみ、悦び多い天性に目覚めることができます。その入り口が表層意識に惑わされなくなる少欲知足です。
 欲深い人は満足を知らず日ごとに病んでいくのです。「欲の少ない人は、満足と感謝を知り、安心安定の豊かな不安のない人生を過ごします」。心身のバランスを保ち愉しい一日をお過ごし下さい。
 明日はNPOこころのはな「子ども食堂」午後4時から7時開店です。明日の正午までご予約を受けつけます0774-45-5561迄お願い致します。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいします。予約後のキャンセルの場合も必ずお電話を入れて下さい、お待ちしております。
   
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見を。