無用の用

おはようございます。

 昨日は真夏日になりました。そんな中西日本大豪雨での被災地では大変な後片付けに終われている様子がニュースで報じられました、見るたびに心が痛みます。一日も早い復興がなりますことをお祈り致します。今朝も幸いお天気になりました、暑くなりそうな気配です、お大事に後片付け下さい。私たちはどのようなことでも、できることでお手伝いを致しましょう。 
「にんげん学」京都講座「老子を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。「無用の用」、一見役に立たないように見える、無、空間が大事と教える老子11章。心に余裕を持たなければいけないことは重々承知のはずですが、人間はいかんせん、知らないとは言えない愚かさ、できないと言えない愚かさもあります。この知らない、できないとを言えるようになったとき、自由な人生、豊かな人生とできると老子は教えます。
 間違ってはいけないのは、イヤなことだから、知らないというのではなく、したくないから、できないということではありません、それはまったくのエゴ、最悪な人生を送る羽目になりますので、ご注意下さい。
 皆さんは「知ることは何のために知ろうとしていますか?」この意識が問題です。自分に確かに必要だから、目先の利益に必要だからですか?どちらでしょう。
 知識は人様の役に立つ前に自分自身に役に立っていなければ悦びになりませんし、イキイキと楽しく暮らすこともできないのです。
 老子は「心構えを教えたのです」。茶碗は「茶碗の形をしているから役に立つ」のです。部屋は「部屋の空間があるから役に立つ」のです。このように書けば私が何を言いたいのかわかりますね、そう、「皆さんの心に空間がありますか?」と、問うているのです。
 ところが、多くの人は心には「いっぱい物事、知識が入っていて、外から一物も入ってこれるような空間、間、余地を無くしているのです」。
 「あれができる、あれでなければ、これでなければ」という思いがいっぱい詰まっていて、「人として役に立たないように自らしているのです」。要するに「聞く耳持たない状態」なのです。
 お茶碗や部屋の空間を老子は「無用の用」と表現し、この無用の用が実は大いに役に立つというのです。お茶碗にへっこんだところがなければお茶碗として役に立たず、いろいろな物を盛ることも入れることもできません。部屋にしても、空間があるから、いろいろな人を招き入れることができます。
 知ったかぶりや、自分の条件を先ず言うようでは新たな展開は無いですよ、と教えます。知識を役に立てなければ、学んだことを役に立てなければという気持ちを出し過ぎず、先ず人や社会を受け入れ話を聞くようでなければ、目の前の人や、社会に役に立てるはずもないのです。人生難しく生きるのは止めましょう。目の前の事象から日々学び、日々修養です。
 学ぶ事が無い、修養する必要が無いというのは、心が既に満杯、何も入っては来ないのです。
 来月の京都講座は8月20日(月)です。厳しい暑さに向かいますお大事におすごし下さい。皆さん、今日は心の空間を考えておすごしいただきますよう。
 明日午後4時から7時NPOこころのはな「子ども食堂」開店です。明日11日の正午まで予約を受けつけます。0774-45-5561。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいしております。予約後のキャンセルの場合必ずお電話をいれてください。
 ご来店お待ちしております。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp
※心華寺で一泊、プチ修行をして心身のリフレッシュをしませんか?いつでもお待ちしております。坐禅、読経、水行、写経、作務、食事作法、非日常体験で、新しい自分発見を。
アメリカの高校生の皆さん、一泊二日ありがとうございます。皆さんがお出でいただいたことを誇りに思います。初めての体験を真摯にしていただきありがとうございます。何ごとにもチャレンジして元気に勉強に取り組んで下さい。