幾重も越えて

おはようございます。

 毎日大変な暑さです、被災地の皆さんお気を付けて後片付けをしてくださいますよう、ボランティアの皆さんもどうぞ水分をしっかりと摂られてご活動ください、よろしくお願いいたします。
 昨夜午後9時半過ぎに無事8合目の山小屋に着いたと誠澄から連絡が入りました。先ほど4時56分ご来光を拝みましたとの連絡、素晴らしいお天気のようです。皆さんご苦労様です。
 登山は登りも下りも、どちらも辛く厳しいものです。人生を感じます。
 上り坂も厳しければ、下り坂の時は一層辛抱が必要です。下り坂の時の辛抱如何が人生を豊かにします。自分の人生を自分で立てた目標が達せられなかったからといって自棄になるようでは、最初から失敗するような歩みをしていたのです。
 人生はよく山登りに喩えられます。私たちは目標を持ち、目標達成のための道を歩み始めます。どのくらいの高さかも、かかる時間も試練も、立てた目標からもたらされるかはわかりません。しかし、目標に対し一心に向かい歩むのです。目標の山に登り始めれば、必ず試練の山、困難の山が待ち受けています。平坦な山、人生はあり得ません。
 富士山の山頂に登り詰めるにも、いくつかの山を乗り越えなければ頂上にたどり着けないのです。途中で何度も休憩、一休みをし、やめようとの思いと戦い、ふと振り返り下を見れば、来た道は見え隠れし、麓がどこにあるのかわからず、いくつかの山を越えて来たのかがわかります。
 ああ、ここまで来るにも、いくつかの山を越え、試練を越えて来たのだな〜ということが実感出来るのです。
 私たちは、これから歩もうとする人生の未来の道はたどることができません、未来は不確実で、何があるのかはわかりません。しかし、その不確実の人生を、富士登山を体験することで、いくつもの山を越えなければならないことが体感体得できます。
 これが修行により得た「境地、境涯を得るということです」。修行とは、同じ状況ではなくても、何かあったときの「覚悟となる、覚悟を作ること」なのです。
 そうか、目標に到達するには、何層も何層も、幾重もの試練が、山があるのだという境涯、試練があることを「体得体感できる」のです。そして覚悟もできるのです。
 しかし、辛さ厳しさばかりではありません、道中には美しい景色も有り、言葉には尽くせない感動が心を占め、胸の中に希望がわき上がり、涙が溢れるような感動もあるのです。その境涯は「安心感となる」のです。
 このように、自分の人生を歩むために、学べば苦も無く目標に到達できるなどと安易に思うこがなくなります。どのような現実に出会ったとしても、楽しみ味わい、ゆったりと現実に立ち向かう人生観を確立できるのです。
 人生は何かを得る、得て終わるという短絡的な人生ではないことも体得できるのです。そして目標、一生の志を立て歩めば、想像も出来ない豊かな味わいのある人生、生きがいのある一生の人生を与られることを知り、いつまでもイキイキと在ることができるのです。
 そして何よりも大切な喜びは同志を得ることです。人生に於いて朋ができることほど大きな歓びはありません。
 今年登山できなかった皆さん来年は是非チャレンジください。ご参加の皆さんお気を付けてお帰りください。ご参加いただき感謝いたします。
 昨夜開講しました「にんげん学」神戸居酒屋講座「論語を読む」ご出席の皆さんありがとうございます。地震、豪雨、酷暑と天変地異の中ご出席ありがとうございます。
 問題の解決には「段階別に進めること」と孔子は教えます。飢えているときに仁を説いても話しは通じません、真の仁は目の前の人が飢えていれば食物をもたらし、困っていることを知れば、それを解決するお手伝いをすることです。
 この度の大豪雨の被害でも同じでありましょう。毎年毎年天災が起こっています。私たちは今何か大切なことを教え学ぶ順番を間違えているのではないでしょうか。考えてみる必要がありそうです。
 来月は8月28日(火)です。午後6時半、南薩摩旨いもんキリシマ山荘さんでお会いいたしましょう。
 今日はご自身の人生の来し方、仁、思いやりについて考えてお過ごしください。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。 合掌
※どのようなご相談でも承ります。0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp。相談することの勇気が未来の扉を開けます。
☆心華寺で参籠修行をしませんか、非日常の空間に身を置き、作務(掃除)、読経、坐禅、写経、五感の対象をすべて聖典に置き、自身との対峙。新たなあなたが見えてきます。
人生は行き先を決めたとしても、道中、どのような出会いがあるかわかりません、どのような出会いがあったとしても、動じない自分を作りましょう。
○4時56分の富士山からのご来光です。手をお合わせください。


○神戸講座ご出席の皆さんありがとうございます。