恩に報いる

おはようございます。

 北海道の皆さん、お疲れ様です。大変でしょうが、皆さんで力を合わせておすごし下さい。
 退院して一週間、一週間の間に天地が鳴動したことが二つ。台風21号と北海道・胆振地方地震。病もそうですが、ああ、私は何と愚かな人間であったろうかと感じています。
 人様に恩を説き、天恩をうけていながら報いていない。徳を受けて報いることをしていなかった。
 将来の夢や、願い、我欲だけを思い、足下をぐらつかせた。報恩と報徳、根本をゆるがせにして、捨てていたから、自然に幸福を失いかけていた。
 いつから報恩、報徳の思いを失ってしまっていたのだろうかと自反しています。素晴らしい教えを学んだときには、打てば響くように、直ぐその学びを実践することに悦びを感じていた。恩を感じたときに、悦びを感じ行動した。ただただそれだけ。
 将来の夢、繁栄云云などというばかげたことなど考えていなかった。ただただ無心に報恩報徳の行動していただけだった。そのときは、常に生かされていることに感謝、感動の日々。
 じっくりと私の命の根源を尋ねました。それは父母の生育の賜。父母は祖父母の生育の賜、祖父母の根源はその父母の丹精にあります。このように究明したどっていきますと、「天地の命令に帰結する」ことがわかります。だから天地は「大父母なのです」。
 お天道様が明日も明後日も、出てこられて、万世かわることがないと思うからこそ、報恩も、報徳も思わず、一日も命がながいことばかりを願い、惜しい、欲しいという厚かましい欲心だけを増長させてきた。
 もし明日よりお天道様が出ないときまったらどうするか。このときは、一切の私心の執着、惜しい、欲しいの心などあったものではないのです。
 人間は損得や利益で株の上下、石油が止まる、輸入する関税が引き上げられると聞けば右往左往してなんとかしなければと思うが、明日がなければ欲しいもなにもあったものではないのです。
 西郷隆盛の「敬天愛人(けいてんあいじん)」、島流しに遭い、明日という日を奪われ、真に天恩に報いるとは人様を大切に敬うことだと自覚し覚った言葉であろう、だからこそ世の維新を成し、己の維新を成し遂げられた。
 天恩のありがたさに少しでも心を向けるべきであることを、我が身が病みようやく何が足りなかったかの愚かさを知る一週間でした。
 天恩、報恩、報徳に日々心を尽くしたいと思います。未来など考えずとも天恩・報恩・報徳を修めれば豊かで充実した暮らしはもたらされます。それが天の誠の道なのです。「誠は天の道なり、之を誠とするは人の道なり」。師匠が最誠と法名を授けて下された思いがようやくに体得しつつあるようです。
 CMA様主催「リーダーシップ禅寺合宿研修会」ご参加の皆様、夕方までご精進下さい。
 皆さん週末を豊かにすごしましょう。
 明日は第2日曜日心華寺「水子供養祭法要」を午前10時から厳修致します。あなたしか知らない水子の霊様にお話おまいりください。
   
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
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