正しい意志を持つ

おはようございます。

 10月も十日を残すばかり、今週も日々祈り、日々学び、日々楽しく勤めます。人間の意志は人間の気持ちを動かします。誰もが何かをしたいと意識すると、ワクワクしたりハラハラしたりと自然に気持ちが動きます。(意志:これをしよう、またはしまいという積極的な心ぐみ)。
 誰の身体の中にもそうしたさまざまな「気持ちの要素」である「気が充満しているのです」。ですから、人間が何かをしたいという意志を持ち、縁に出会いますと「パチンと弾け」それに「見合った気持ちが動き出し」、それに「身体も付き従って動き出す」のです。
 ですから「正しい意志を持つことが大事なのです」。読経や心学の読誦はその意志を日々確かにする事の大切な行為なのです。
 自分をよくしたい、今日より明日、明日より明後日と意識すること自体が、自分を「日々再生できる能力を秘めている証拠」です。
 人間は、意志=意識と、気持ち=感情と、肉体の三者からなっています。この三つは「バラバラなものではなく互いに密接に関連し合っています」。
 多くの人は、「悪い意識を持てば人間は悪くなるという事実を認めているのに」、「善い意識を持てば人間は善くなるという事実に懐疑的になっているのです」。これでは善くはなりません。
 私は世の中を変えたいといつも思っていました。だから、比叡山に登り修行しました。それは因果の道理を知ったからです。「自分自身を正しく守ることが、世の中を変える」と知ったのです。「人生の幸・不幸は自らの意志が招く」のです。自分自身をどう扱うかが人生における最重要問題であることを知ったのです。
 人間と動物の違いは何でしょう?ほんのわずかです。「思いやりと正義とを基準に行動できるか、できないかの一点です」。
 私は若い頃、自分のことしか考えられない動物だったのです。世の中が悪い、周りが悪い、人が変わることを願うばかりで、己は何一つ人様を思うことも変わろうとすらしませんでした。
 人間には、他人の不幸を黙って見てはいられない同情心というものが具わっています。その証拠に、ヨチヨチ歩きの幼子が階段から落ちそうになるのを見たら、誰だって思わずハッと心を痛めて幼児を助けようとします。
 なぜ助けようとするのでしょう?幼児を助けて両親に取り入るため?人命救助をして褒められたいため?、逆に何もしないでいて後から非難されるのがイヤだから助ける?そうではないでしょう。損得勘定をするいとまもなく思わずハッとして自然に心や身体が動くのです。
 そうした思わず知らず知らずの無意識的な行動を通して人間をよくよく観ますと、人間であるならば誰もが人の不幸に同情する気持ちと、不善を羞(は)じる気持ちと、人に譲る気持ちと、正誤を判断する能力、の四つを持っているのです。
 悪いことをするときにはコソコソやったり、席を譲らないときには寝たふりをしたり?、それこそ善悪の判断能力や譲りたい気持ちを持っている何よりの証拠です。逆に、そうした気持ちをまったく持っていない者は、人間とは呼べないかもしれません。
 人間に生まれつき具わっている四つの性質は、私たちが到達すべき道徳の最高目標であるのでは?ないでしょうか。
 「仁愛」「正義」「礼儀」「智能」の芽に当たります。この四つの芽を持って生まれついていることに目覚めて私は日々楽しく理想に向かって歩んできました。教えに感謝しています。自分に目覚めることのできる教えとはありがたいものだとつくづく思います。
 皆さん「善因善果に懐疑的にならずに暮らしましょう」。素晴らしい一週間をお過ごし下さい。
 昨日はNPOこころのはな第22回「ひきこもり女子会」でした。ご参加の皆さん、お手伝いの皆さん、ありがとうございます。次回第23回は11月11日(日)午後1時半からです。「皆さんが作る居場所こころのはな」でお待ちしております。
      
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp 相談する勇気が幸運の扉をノックします。
NPOこころのはな第22回「ひきこもり女子会」でお話の後に行われました「チャレンジ*お出かけメイク」の様子です。来月11月11日(日)は当事者の皆さんとゆっくり語り合いましょうという一日を企画しております。ご参加お待ちしております。