一言を大切に

おはようございます。

 10月、一ヶ月お訪ねいただきありがとうございます。理想は実践してこそと私は考えて皆様の糧になっていただければと書かせていただいております。昨日も書かせていただいておりますが、理想は何も高尚で難しいものではなく、ごくごく身近なことです。
 祈りも心学も「実学」です。暮らしの中の身近な日常のことで実践することにあります。家庭生活、学校生活、職場等々、身近などこででも通じるのが、善道であり、善言であります。人生は「一言にして成功し、失敗もするのです」。それは「思いやりがあるか否かです」。そして、どなたとお話ししたとしても、必ず「聞き容れられる」とは考えないことです。人の言葉の軽重はやはり、日頃の行動がものをいいます。言動を大切にしましょう。人生は「事上磨錬(じじょうまれん)」、現実生活で磨かれることをお忘れありませんように。
 観念的に考えるだけでなく、実際行動の中で知識を磨き、人格を錬成するのが人生であり、このように在ることが折々に善い結果、成功を招くのです。だからこそ生涯の哲学とすべきです。
 聖徳太子様が十七条憲法、第十条に、人との意見の違いが生じたときの処し方を解かれています。
 「十にいう。心の中の憤(いきどお)りをなくし、憤りを表情にださぬようにし、ほかの人が自分とことなったことをしても怒ってはならない。人それぞれに考えがあり、それぞれに自分がこれだと思うことがある。相手がこれこそといっても自分はよくないと思うし、自分がこれこそと思っても相手はよくないとする。自分はかならず聖人で、相手がかならず愚かだというわけではない。皆ともに凡人なのだ。そもそもこれがよいとかよくないとか、だれがさだめうるのだろう。おたがいだれも賢くもあり愚かでもある。それは耳輪(みみわ)には端がないようなものだ。こういうわけで、相手がいきどおっていたら、むしろ自分に間違いがあるのではないかとおそれなさい。自分ではこれだと思っても、みんなの意見にしたがって行動しなさい。」
 十七条の憲法は好きですが、特にこの十条が私の心に響いてくるのです。人様と意見の違いが生じたとき、いつも思い出すのです。だからこそ私は皆さんと長いおつきあいをさせていただくことで己を正すことができ磨き上げていけるのだと感謝しています。
 祈り、教え、言葉は自身の志を現実のものとするためであって、争うためではありません。理想を掲げ自信を持って確かに歩むエネルギーなのです。一ヶ月ありがとうございます。10月の末日大切にお過ごし下さい。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
※どのようなことでもご相談下さい。電話:0774-44-5380。メールbonsan01@wao.or.jp 相談する勇気が幸運の扉をノックします。