社会のために

おはようございます。

 今朝も冷たい朝です、お大事にお過ごし下さい。最近は副住職のお陰で少し寝坊させていただいています。修業時代やつい最近まで午前3時、4時といった時間に起床していました。
 修業時代は一日も休む暇もなく修養に努めていました。それらはすべて自分のためかといいますと、そうではなく、皆、お師匠様や兄弟子、そして他のお坊様や世間の方々にお役に立つためであります。
 修養や学びは自分が社会の中で位を得たり、役職をいただいたりするものではありません。このような考え方は「自利」であり「我利」であります。自利であり、我利であるのが分かっているならば、決して怠ける人などいないはずなのですが、これがまったく違うようで、自利や我利を考えている人は修行は続かないようです。
 力を養う、学ぶ、修行をするということは、すべからく「利他」「人様の力となるため」であります。修行当初は右も左も分かりません、何のためかもほとんど分かりません、しかしこの「わからないことに仕える」ということに「力を発揮する」ことが理屈抜きでできるようになることが「修行の本旨」であるのです。
 自利や我利で学んだ人は、変化について行けないようです。決まったことはできるのですが、少しの逆境や変化、分からないことに遭いますと、どうも力を尽くせない、よし、踏ん張ってやろうという気概が湧いてこないようです。それは「利他」という言葉は知っていたとしても、利他とは「抜苦与楽(ばっくよらく)」ということを根本的に体得していないのです。人様の苦しみを抜いて楽を与える、という意味で有り、行動のことなのです。これを体得していませんので、自分が苦を感じると、止めてしまう、不平不満の種としてしまうのです。何で自分がこんなそんな役割をしなければいけないのだ等々の意識が出る。
 いわゆる自分の評価を得るため、自分が楽な暮らしをするためではないのです。根本から違いがあります。ですから、修養中に徹底的に他のために力を日々尽くし己を磨き高めていこうという「終わりのない精神に目覚めることが修行でもあります」。己に克つのは人に勝つよりもすぐれた勝利なのです。目的を持ち達せられない人の多くが「自分に負けるのです」。克己を学ぶのが修養であり学びなのです。
 今夜の「にんげん学」一宮講座から今年の「にんげん学」講座が始動します。多くのリーダーの方々にご参加いただいております。皆様にも、真に社会性の伴う学び、永遠で終わりのない修養を今年もご一緒いただきたいと願っております。我利や自利などと小さな我の世界に生きるのではなく、真のリーダーとしての使命を今年も果たしてまいりましょう。
 私の好きな徳川家康公の遺訓があります。これは天下太平を得たからこそ家康公の生涯の心の据えどころ、魂の遺訓でありましょう。紹介しましょう。
 「人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくが如し、急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。心に望み起こらば困窮したる時を思い出すべし。堪忍(かんにん)は無事長久(ぶじちょうきゅう)の基(もとい)。いかりは敵とおもえ。勝つことばかり知って、負くる事を知らざれば、害その身にいたる。おのれを責めて人を責むるな。及ばざるは過ぎたるよりまされり。」
 徳川三百年の礎を創った家康公ならばこその遺訓です。二度と争いの社会を作ってはならないという使命感であったのでしょう。自利、我利ではこのような遺訓は表すことができなかったのではと感動を覚えます。
 家康公は厭離穢土(えんりえど)、欣求浄土(ごんぐじょうど)の旗印を掲げていました。見事な社会性です。意は「苦悩の多い穢れたこの世を厭(いと)い離れたいと願い心から欣(よろこ)んで平和な極楽浄土を冀(こいねが)うこと」です。
 我利ではなかったからこそ、天下を和平に導いたのでしょう。東海地区の皆さん、全国の皆さん今年も社会的使命感を燃え立たせてご一緒に学んでまいりましょう。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
☆「仕事運が良くなる」日々の四つの実践徳目:慈悲の心を持つ(思いやりは勇気)・質素倹約(物心両面のゆとりがなければ心貧しくなる)・謙虚な心(争いを生まない)・一隅を照らす(ポストにベスト)。 合掌
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NPOこころのはな「子ども食堂」の食材としてくださいと、東京の方が送ってくださいました。ありがとうございます。大切に使わせていただきます。

昨日ご来店くださいました皆さん、ありがとうございます。次回の開店日は1月16日(水)午後4時から7時です。ご予約は当日正午まで受けつけています。0774-45-5561迄お電話をいれてください。小学生以下は無料。中学生以上保護者の方は300円ちょうだいしております。予約後のキャンセルの場合も必ずお電話を入れてキャンセルをして下さい。ご来店お待ちしております。