道心の中に衣食有り

おはようございます。

多くの方は今日からお盆休みに入ったのではないでしょうか、故郷に帰られる方は「道中」気をつけて下さい。そしてご先祖様へしっかりと手を合わせてきて下さい。ご先祖様があっての今日です、お子様達にもそのような話をしてあげるといいですね。
お盆中もお仕事の方はご苦労様です、気をつけてお仕事下さい。

寺ではお盆のお参りで弟子が汗だくです、また休みを利用してご家族で修行に来られる方も沢山あります、嬉しいことです。

「道心の中に衣食有り、衣食の中に道心無し」という伝教大師の「人生どうあるべきか」の教えの言葉があります。
どのような人生でも「道中」が大事、プロセスが大事ということを示している言葉です。

人生には「必ず紆余曲折」があります、何事もなく目標に達するということは先ずあり得ないでしょう、時に何を思うかが大事なのです。
だれしも「こうなりたい・ああなろう」という夢を追って邁進するはずです、ではなぜ挫折をしてしまうことになるのでしょうか。
それは「紆余曲折・問題」が起きるからこそ「心」が大事なのだという「意識の欠落」から起きるのです。
「心」とは心に「何を思うか」です、目標を持ちそのことを目指し歩み始めます、だがなかなか到達しない、そこで困窮し苦しみます、
何に苦しむのでしょうか、本来は「目標に達することの出来ない苦しみ」なのですが、多くの人は「衣食」に困ってしまう、「生活に困る」のです。
この困ったとき意識の「逆転が起きてしまう」のです。

「目標を先にしないで、衣食を先にしてしまう」という「順序を違えてしまう」のです、この事によって苦しさが一層増すこととなり、目標が達せられなくなるのです。
「道心の中に衣食有り、衣食の中に道心無し」です、どんなに困っても目標に向かって歩むことを忘れなければ衣食はついて回るのです、
衣食を追いかけてしまうから「衣食も夢も失ってしまう」こととなるのです。

皆さん道中にはくれぐれも気をつけて楽しさに惑わされないように故郷にお帰り下さい、そして無事に戻って下さい。

世界平和をお祈り致しましょう。ありがとう・心に華を咲かそう。       合掌