自分より先にすること

おはようございます。

新しい総理が誕生し、選挙区である下関駅で新総理の誕生を記念し駅前でインタビューをしている報道陣がありました、新閣僚も発表され私たちの生活が安定するように取りはからって欲しいものですね。
そうはいっても生活の安定は自ら取り組むことは間違いのないところです、贅沢はやはり禁物でありましょう、時には少々のご馳走や着飾ったりすることも良いことではありますが、普段の食事や服装が安定の基本ではなかろうかと思うのです。
寺では日々の食事や着る物は質素であり、決まったものです。自分の身の回りの物には多くを言わず使わずというのが規則だからです。この事は最近になって一層古人の知恵というものに感心するばかりです。
自分の「身の回りの物を節約する」ことで御仏に「お供えする物や香華類に存分なことをする」というものです。「家貧道富」という語が示すように、人生目標を持ち「どうありたいか」をはっきりしておりますと、何事にも「順序の在る事」がハッキリし安定感、安心感が「確立」し「家は貧しくとも道が富む」ということとなるのです。
自分の事にお金を使うようになりますと仕事やお勤めで得たお金が不足するようになるのは「火を見るよりも明らか」です。仕事やお勤めの安定があってこその我が身です。この事は「仕事と家と」どちらが大事で大事でないという論議ではなく、順序があるということです。
私たちは一人で生きているのではありません、この事は皆さんも百も承知のハズです。時には何か美味しい物をきれいな洋服をと考えることは悪いことではありませんが、そのことは外出をしたり仕事着をさっぱりすることで叶えられます。何から何までと言うような考えは厳に慎むことが肝要なのです。
ですから先ず仕事の道のために投資することが大事なのです。その事で先に書いた家貧しくして道富む、となるのです。
ゆとりや安定はどこから生まれるかといえばやはり「心の安定、安心」からです。真理に誠実にあれば道理がいかなる事かがハッキリして順序を間違うようなことはあり得ず「心に安心」が得られるのです。
ですから我欲で身を飾ることが無くなり、仕事時でのマナーを守るためにはしっかりとした身だしなみをするようにお金をかけるようにもなり、又投資も飾るためではなく誠にお客様や働いてくれる人のためにするようになるのです。
間違った見栄を張るような愚かな過ちをしなくなり繁栄は自然なるのです。自分自身のことを飾るのではなく、先ず何が先かを知ることこそ安定があるのです。

世界平和をお祈り致しましょう。ありがとう・心に華を咲かそう。     合掌