お預かりしている

おはようございます。

昨日朝は雨でしたが明るくなったころから晴れて日中は意外と穏やかでしたが夜には冷え込み星空となり、明日は良いお天気だろうと思って休んだのですが、今朝も雨が降っております、やはりこれが冬の天気なのでしょうか。
今年最後の研修も無事夕方で終わりました、ご活用いただきました多くの皆様には感謝申し上げます。
お寺は皆様からのお預かりしている空間だと考えております。特定の誰のものでもない、皆さんのものだという認識です。
人は目標に向かって歩み、真面目に精進していきますとある程度の立場や地位が得られます。
時に「授かった・与えられた」という感謝の気持ち、お陰様という気持ちが大切です。そこで又大事なのは直接仕事を与えてくれた人は当然感謝しなければなりませんが、その後ろに「お陰」という「多くの人々、社会という存在があることを忘れてはならない」ということです。
この「社会の存在」を忘れますと、「権力者」となり「破滅を導く」こととなるのです。今日世相を騒がせております、知事の失脚や会社の倒産等も「社会」が存在しているという「お陰」が見えていなかった当然の結果が考えられるのではないでしょうか。
今年の造語「四文字熟語」で「虚業無常」という素晴らしい造語がありましたが、全く諸行は無常でありますから、虚業はさらに無常であるといえます。
常にないのが宇宙真理であり、その事を越えて「存続」出来ているということは「社会が認知」して「存続させよう」との計らいがあってこそであり、個人のそれも我欲で自分ばかりの利益では社会のためにならず「存続を許すはずがないのが天意」なのです。
組織や社会生活は権力の力では如何ともし難いものであって、瞬間は我欲のほしいままに出来ることはあっても、永続はしないのです。
なぜならば天は常に「還元」し、「正そう」とし、常に「一からやり直す」ことを「季節」としているからなのです。
春夏秋冬、常に変化するのであって、人欲で「我が世の春を謳歌することを望んでも」それは「虚しくはかない」我欲の道理なのです。
我欲だけで「立身を計っても」それは「虚業無常」であることを魂の底から知らねばなりません。一年の刈り入れを終われば又耕し種を蒔き、肥料をやり育てる、一から出直し、それが人生なのです。
新しい年に向けて畑を耕し肥やしをたっぷりとあげ、自己を磨くことをこれから専念致します。そして皆様からまたご活用いただけるようにして参りたいと思っております。

世界平和をお祈り致しましょう。ありがとう・心に華を咲かそう。     合掌