胆力

おはようございます。

昨日は素晴らしいお天気の一日でした、今朝は半月のお月様がおぼろに霞んでおりますが良いお天気になりそうです。
私は一日の中、朝が好きです。夜明け前、全ての生き物が一日の活動を始め「さぁ」といった躍動感を感じるとき、そんな中に意外と静かさがあり、そして心を落ち着かせることができる、そして「祈る」、真理を説いた「経文を唱えることに因って」心を静め感謝し、練り上げ、「胆力」を据え一日を始める。
皆さんは「胆力」を鍛えるということをしたことがあるでしょうか?。
肝っ玉を据える、気力を養う、勇気を持つ等々の鍛錬です。
決断を迫られるということは必ずあります、その決断の在り方で人生が大きく左右されるということもあります。
しっかりと未来を見据え「断を下す」ことが、未来を開くためにも、又失敗したあとの正しい反省のためにも、腰を据えておりませんと「後悔だけが残る」のです、後悔は良いとしても人や社会のせいにするようになってはいけません。
私たちは日々様々な対人関係の中で暮らしております。親子、夫婦、上下の世界、同僚、知人、友人と沢山の関係の中です。
そんな中で色々な立場が生じてきます。常に同じ立場ということではありません、上の人に対してはハッキリしておりますから意外と対処しやすい世界ですが、下の人や、同僚、友人、知人、親子、夫婦といった親しい仲での在り方が一番の問題です。
また新しい人との出会いや仕事相手となると応対、対応が初めてですのでこれまた問題となります。
この親しい人、新しい人との出会い方で「胆力」が必要となります。普段の仕事の場での胆力はいうまでもありません。そのためにも人として「どうあるべきか」という「胆力」を養っておく必要があるのです。
私たちの「こころ」というものは何事にも「敏感に反応」します、又反応しないような鈍感であっては人の気持ちを察するということも適わず、親交を深める事にもなりません。人様の心を汲み、そしてしっかりとした対応をすることが大事です。
何事も鍛えることなく「頭の中で出来る」と考えたくらいでは「いざ」というときにはどうすることも出来ないのです。人の前で話すこと一つとってみてもおわかりのハズです、冷静に話せますか、如何でしょう?。
出来ることばかりですか?、そう、分からない、出来ないことに直面することは多くあります。時にどう「対応」するかの「胆力」です。
知識があっても無くても「胆力、気構え、心構え」は大事です。結果が出たあとの行動のためにも必要なのです。
是非寺に鍛錬に来てください。「自分の気持ちだから、自分のことだから」と考えている人であればあるほど「いざ」というときには何も出来ないのが現実なのです。
リーダーと目されるような多くの人はこの「胆力を養う」鍛錬はしているのです、何故でしょう、そう自分の心を「過信も過小もしていない」のです。生涯基本となる「心を養う」ことを忘れないのです。
坐禅をする、経文を唱える、作務をする等々の中から自分の心だけを相手にして腹を据える胆力を養うのです。腹も据わらず、胆力も無いようであっては行動力にもならないのです。
明日は「にんげん学」一宮講座です、4月は新しい風が吹いております、しっかりと「心学」を学び若者達のお手本となりましょう。明日お会い出来ますこと楽しみに致しております。

世界平和をお祈り致しましょう。ありがとう・心に華を咲かそう。      合掌