分けて考えない

おはようございます。

5月です、爽やかな季節、鯉のぼりが泳ぐ季節、子供の頃父親が鯉のぼりを立ててくれることが楽しみでした。
鯉のぼりを立ててくれるのは良いのですが、寺ですので周りに木が多いために引っかかりスイスイと泳ぐとはいかないのです、それを見て子供心に何か可哀想に思った記憶があります、でも良い季節です、今月もご愛読下さい。
先日の仙台空港騒動記続編、ANAの係員の皆様のご苦労と親切が身にしみました。機械はトラブルがつきものです、時に対処するのが「人の心」でしょう。人生、仕事、商売何事にも通じますが、「心理、心」が経済の「土台」でなければ成功は覚束ません。
人のために作られた機械はとても便利でパワーを発揮します、鉄のかたまりが空を飛ぶなどとは到底考えられません、それが飛ぶのですから、科学、テクノロジーとは何と凄いものでしょう、しかしトラブル。
搭乗口にいる係員は搭乗口の勤めが役割です、彼らとて全ての事情に精通しているとは言えません、そんな中で、技術者からの報告を丁寧に客へ報告するしかない、とても辛いことですが、それをしっかりと果たす、当たり前といえば当たり前のことですが、お客様のことを考えれば自分のこととして考えて対処しなければならない。
午後8時半過ぎに乗客全員に夕食代として一人千円の支給がありました。一人一人に謝りの言葉を添えて、中にはやはり当然のこととして小言や対処の悪さを口にする客もあります、しかしひたすら頭を下げる。
その後とうとう欠航と決まりまた謝罪、翌日の切符の取り直し、ホテルの手配、苦情への対応等々、客観的に見ておりましたが、どうすることも出来ない中でよくやっておりました。
そして全員に宿泊費を渡す(私は一万円をいただきました)、私は空港の特別待合室の床に毛布を貰い休んだのですが、飲み物や軽食の支給もありました、遅くまで乗客約130名全員の方の要望を出来る限りに於いて叶えようと必至の様子でした。
朝は洗面具の用意等々、臨時便を仕立ててくれて無事に帰ることができました。
お客もですが会社も大変な損失です、しかしそんな中、損得を考えずに対応されたことに敬意を表したいものです。
今回のトラブルで多くのことを学びました。一番に学んだことは「分けて考えない」ということの重要性です。私の仕事は「これ」といったように、自分以外の仕事に関心、責任を持たない、感じないということではダメだ、ということです。
自分の仕事は前後があってのことですし、また全体があってのことです。しかし理屈では解っていても「心理的に」理解しているかと言えばそう簡単には言えません。まして「トラブルの時は」特にです、何で私が頭を、何で謝らなければと物事を「分けて」考える人も多いのは事実です。
私がこれまでに出会ってきた方の中で成功、不成功を見ますと「分けて考えない」人が「成功を見ている」のです、また「人情もある」のです。人情があるから成功したとも言えるかも知れません。
すべて「自分の事として仕事を捉えている」人が「多くの支持を得る」秘訣でもあるのではないかとこの度のトラブルを見て「再確認」をしたことが大きい収穫でした、感謝ですね。
私たちは自分の都合のよいように考えるものです。「分別」は悪いことではありませんが、分別することで「チャンスを逃している・世界を狭めている」ということも考えられることにANAの社員さんのトラブルの対応を見て「気づかされ」ました。
時々書き込みをしてくださる徳田さんがおっしゃってくださったように飛行中でなかったのが幸いでした、天に感謝致します。
今月も皆様の幸せをお祈りしていくことを日々精進したいと思っております、5月は月初めが連休ですので気を抜くことなく一層気を引き締めて参りましょう。
今月のご愛読もよろしくお願い致します。

世界平和をお祈り致しましょう。ありがとう・心に華を咲かそう。     合掌