奉仕(布施行)

おはようございます。

昨日は信者さんが仏器磨きに来て下さり、毎日お祈りに使う法具がピカピカになりました、今朝のお勤めは普段より一層気持ちを込めて出来ることに感謝します。
仏器とはご本尊様へお祈り致しますおりに毎日使いますお道具のことです。真鍮で出来ており一ヶ月使いますと自然汚れてしまうのです、そのために月一度必ずお磨きをします。
小僧時代の修行の中で最も大切な一つでした、仏器をお磨きすることは「心を磨くこと」と教えられました。そのことをしみじみと実感しておりますので、ご奉仕頂く皆さんにもそのようにお話しさせて頂いております。
本当にありがたいことです、奉仕下さる。
奉仕は心がなければ出来ません、そこにあるのは自分の心の充実と喜びだけです、仏様の教えに喜びを感じればこその行動、報恩の行為です。恩に気づかれた人は多くのことに気づきをしていきます、それは「実践・行動」があるから気づくのです。
頭の中でいくら思考しても実践がなければただの「妄想」に終始するのです。
お寺はご奉仕下さる皆さんがあって存在しているといっても過言ではありません。
奉仕の精神は現実の仕事に対したときは「無心」となり、その結果大いなる「開運」につながることも多くあります。これがご利益といえば言えなくもありません。しかしご奉仕下さる皆さんはご利益が目当てでないからこそご利益が得られると言うことでもあるのです、これが不思議なことであります。
又ご利益を願ってこられた方は続かないのが現実でもあります。
奉仕の精神に感銘を受け人生を確立した人は数多くあります。奉仕の精神を持ちますと「限界」を感じず、学ぶことに謙虚になるのです。
著名な人では石田梅岩は「心学」の大事を説き「経済倫理」を掲げ多くの信奉者を得、実際に大変な事業を成し遂げ、今日彼の「心学」を学ぶ人もおおくあり、又実践もしておられます。
二宮尊徳は「報徳仕法」として確立し、現在も私たちに大きな影響をあたえております。近くでは経営の神様といわれた松下幸之助でしょう。
このように奉仕は「人の喜びを喜びとする」という精神が根底にありますからどのような仕事においても生かされる人生を確立するのも当然でもあるのです。
今日から又連休に入ります、お出かけになるようでしたらどうぞ気をつけて楽しんで下さい。

世界平和をお祈り致しましょう。ありがとう・心に華を咲かそう。   合掌