惜徳・積徳・分徳

おはようございます。

6月1日にご本尊様の前をお飾りする水引が新調されました、沢山の方々からのご寄付です。一昨日の「月例幸福護摩祈願祭」で皆さんにご披露できました、ご遠方の方は是非機会を作られてご覧下さいますよう、本当にありがとうございました感謝申し上げます。
私への還暦のお祝いです嬉しいことです、一つ一つ皆さんのお心で形となって荘厳されていく、日々の祈りを一層大切にして当然のことですが怠らぬようして参ります。
水引の裏面にご寄付いただきました皆様の御安泰、隆盛を永久に祈願させていただくためにご芳名をお書き入れさせていただきました、ご報告致します。
「惜徳(せきとく)」徳を惜しむ、徳を大切にするという意味です。徳とは形という意味もあります、形となるには過程に様々な要素が含まれ形となります。その過程を大切にする心を「惜徳」と表現されるのです。
お布施を下された皆さんは何かに使うであろう「額に汗して得られた大切なお金を布施に回して」下された、そのお心にも様々な要素があるとも言えます、その「心が形となった」、形になった物を大事に、大切にする心を「惜徳」というのです。
最近「もったいない」という言葉がよく使われるようになっておりますがその「もったいない」という精神にも通じる言葉です。
物を大事にしておりますと「何故形になったのか」という「道理、事柄が分かってくる」のです、そして一層大事にして、その大事にする心が又新たなアイデア「物を生み出す積徳(せきとく)」ともなるのです。
物を大事にする心が今度は「積徳」徳を積み上げていくこととなる。そしてそのことに喜び生活していきますと自然行動に喜びが溢れておりますので「分徳(ぶんとく)」喜びの徳を知らず識らずのうちに「分ける分徳」見習う人が出来てくるということとなるのです。
物を大事にする「惜徳」が「積徳」にそして「分徳」となり輪を広げていく、「心に華を咲かそう」の精神とも同じです。
どうぞ今後ともよろしくお願い致します。人生の豊かさ、心の豊かさは遠くにあるのではないと又改めて実感しております、「豊かな思いが」心を豊かにし、物心両面を豊かにしていくこととなるのです。
人生にもお商売でも何にでも言えることだと思います、目の前の物事に感謝し大切にしておりますと「どうしてこうなったのか、形となったのか」が自然と理解され、自分の考えや物作り行動に自然活かされていくこととなり、新たな発想ともなっていくのです。
ただ恩恵を受けているだけでは物質にきっと「弄ばれる」しかないでありましょう、しかし感謝して大切にすれば道理に素直になることができるのです。
何事も最初は慣れていなければ面倒で物事の完成は覚束ないでありましょうが、自分が物や道具、形に助けられている現実に目覚めればそのような面倒には惑わされなくなるのです。
皆さんの大切な「お金」を「ご寄付」下さりありがとうございました、皆様のお心がきっと大勢の人に何事かを気づかせて下さる大きな力となることを信じております。感謝申し上げます。

世界平和をお祈り致しましょう。ありがとう・心に華を咲かそう。   合掌