感動の一日

おはようございます。

雨そして霧、お堂は幻想の中、一千年の時を越え浮かび上がり、一層のありがたさ、拝む心に集中が生まれ今までにない感動、下山してみれば雨も霧も無く潅頂を受け人生に勇気が生まれ視界が広がった心を現実に仏様が実現くだされたようでした、きっと実現くだされたのでしょう。
一日中感動の中に浸り、ただただ同行下された皆さんに感謝です。お山のことですので気温も低く肌寒さもあり、お話しの暖かさも身にしみ、心の中で温かいものを感じ、ご分灯10周年のお加護と思うばかりです。
説戒(せっかい)という結縁潅頂を受ける意味、心構えのお話しの中に「仏も鬼も住む心」というお話しがありました、私たちは自分の思いで一日を良くしたり、悪くしたりするというお話しです。
結縁を受けるのは我ではなくキチンとした正しい心で判断をするために行うよう仏様に誓うのです、というお話しには皆さんきっと納得されたのではないでしょうか、自分勝手な解釈をせずに正しい考え方から行うということです。人は勝手な考え方をして自分で自分を苦しめていくのです。
そしていよいよ昼食後潅頂堂へ、結縁潅頂は筆舌では表せません、結縁潅頂を受け戻られた皆様からの言葉は異口同音「感動しましたの一言」と目に涙です、本当の感動でしょう。
潅頂後、天台座主猊下からお言葉をちょうだいしました。「何かやれる」という素晴らしいお話しです「やれることで奉仕をする」ということです。90才間近の猊下の温かいお言葉にとても勇気をいただきました。
日本最高位であられる天台座主猊下のご尊顔を拝し、私も猊下ような素晴らしい柔和なお顔になれるよう精進したいと思います。
その後雨の中30分ほど歩き私の修行地であった無動寺谷にあります大乗院にお参りし千日回峰行者様にまたまた素晴らしいお話しをいただきました。
「修行をして自分の欠点を知った」というお話しです。また「沢山の支えがあるお陰で修行が出来る」という率直なお話しをいただき、これまた大いに反省をするところでした。
行者様にお加持を受けて一層のご利益をいただき帰りは登り道できつかったのですが、皆さん何か心に期するものがあったのでしょう、皆さんの表情は素晴らしいものでした。
天の神々、比叡山の御仏は雨という試練をお与え下さりながら大きな喜びを与えてくださいました。何事も先ず試練だよという教えであったのでしょう。
西は九州、東は東京から報恩登山に同行された皆さんもきっと同じ思いだったのではと喜んでおります。是非是非皆さんこの感動を来年はご一緒いたしましょう。
今日から又新たな感動を胸に秘めて日々祈りをして参ります。

世界平和をお祈り致しましょう。ありがとう・心に華を咲かそう。   合掌