日々行うことを持つ

おはようございます。

昨日は寒いと云うよりも冷たいと感じる朝、しかし日が高くなるにつけ冷たさも和らぎ青空が広がり気持ちの良い日差しとなりました。
お日様の力で雪がどんどん溶けていく様が一昨日の大変さと打って何か悲しい感じもする妙な気持ちでした。
研修生の皆さんは坐禅、作務の時間は手足の感覚が無くなったのではないでしょうかご苦労様でした。夕方元気に帰られ、ホットしております、お疲れ様でした、今日は休日です気を抜かずにゆっくりして明日からの仕事に取り組んでください。
今朝も星が瞬き昨日ほどの冷たさはありません、天気も良さそうです。
厳しい環境での研修いろいろなことを学んでいただきます、一つには何ごとも「必ず終わる」ということを体感、実感し、次に活かして欲しいと願っています。
「何ごとも終わりがある」ということを体感していませんと「とらわれの心となる」からです。「苦しいことがこのまま永遠に続くのではないか?という不安」、また「楽しいことが続いて欲しいという、欲へのとらわれ」の二つです。
現実生活の中で苦も楽も続くことなどあり得ずいつか終わります。研修で体感した厳しさも終わるのです、終わる事を体験したことで「続かないことを気づいて欲しい」のです。
こう考えますと人生は楽になるためではない、苦を逃れるためでもないということが理解されます。では何のためかということです。
私の場合は「慈悲の実践」です。人を慈しみ思いやることを生涯続ける、「慈悲の実践の継続」を行っているに過ぎないのです。褒められるため、物を得るためではありません。
このように思って人生を歩んでも苦は来たり、楽しみも多くあります。
四書の一つ「大学」に「物に本末あり、事に終始あり、先後する所を知れば則ち道に近し」とあります。楽しい人生の道とするには物事の本末、終始、先後をしっかりと知り歩めば何の不安もなく、たとえ苦が来たっても続かないことを知っておりますから、真摯に受け止め乗り越え、楽になればそれに執着もせず「為すことをなせる」のです。
道を知ることで苦も楽も、それこそ人生を楽しめるのです。
この世は諸行無常、外の変化、環境の変化、状況の変化、自分の変化を止めることは不可能です。不可能だからこそ自分の心をとらわれではない、「真理を歩むことに止める必要性が生じる」のです。
心を止めてこそ「安心」が生まれます、人生日々変わらないことに「力を尽くす」ことに「幸せがある」のです。今日も明日も明後日もという具合です。
心の安定の中からこそどんな変化にも対応できるのです。単に楽になりたい、苦を避けたいという、自分の為すことを持たずにおれば外の状況によって楽や苦を招くこととなるのです。
今日は建国記念の日、国を安定させる大本は「修己治人(おのれをおさめ、ひとおさめる)」にあります。己の心が外の世界に奪われることなく先ず自身の心の安定を図ることが国の安泰、会社の安泰があるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。     合掌