分徳(ぶんとく)

おはようございます。

「月例幸福護摩祈願祭・花祭り」お参りありがとうございました。ご一緒に喜びを分かち合うことが出来たことが幸せです。
未来に夢多きお子様達をご一緒に祝福し、お釈迦様にお花のお供えもたくさんいただき二重、三重の喜びです。
喜びを分かち合う、祝福の輪が広がり共鳴する幸福。
幸せってどのようなことだと思っていますか皆さんは、幸せとは今当に桜の花がきれいに咲いています、これは私たちの力で咲かせたものではありません、しかし桜を見る私たちはその美しさに幸せを感じるのです。
そう、幸せとは自分が何の働きもせずに「廻り合った事象に驚きと喜びを感じること」なのです。
このようなことは自然に限らず、人や本や機械、芸術、音楽等々様々な出会いから感じ得られる喜び、「幸せ」があります。
そして桜を植えてみようと行動を起こし、咲かせることができたことを「福」、幸せと福を合わせて「幸福」というのです。
幸せと感じたことを行動に移し得たことが「福」、双方合わせて「幸福」なのです。
ですから幸せと感じたことを実践に移すことが如何に大切であるかということが観えてきます。
今日はそんな分かち合う喜び、共鳴する幸福。
「分徳(ぶんとく)の話し」。
美味しいご馳走を一人で食べることは楽しいことです、また桜の花も独り静かに観ることも楽しいことです。
それよりももっと美味しく楽しい食べ方、観方は「誰かと共に食べ観賞すること」です。
そうしますと「喜びが二倍」。三人であれば「三倍」、そう料理の美味しさ、桜の美しさの「徳を分かち合えば」喜びが「何倍にも」なるのです。
それが分徳の「力」です。
「徳を分かち合う心を知ると何ごとの仕事の繁盛にも繋がる」のです。
現実に一つの商品が何千、何万の人の仕事を作り出していることは事実、現実の事です。これら全て「徳を分かち合ってのこと」です。
徳とは「物の持っている能力」のこと。私たち人間で言えば「能力、才能」の事です。
大地の徳は「万物を育む」、大地は好き嫌いせず「全ての生命を育みます」。それが大地の徳です。
「物も人を好き嫌いはしません」、学問も同じように、好き嫌いをするのは人の感情です。
人間がわざわざ種播かずとも、自然に落ちた種をも育てるのが大地です。徳とは「全てに生かされる」事を知りましょう。
このことを知りますと私たちの「徳も万人に生かされる」ことに気づきます。
気づいた人は「人の才能を喜び尊び」ます。そして目の前のことに無心に働くことで又多くの人に活かされていくのです。
このように無心に働く人を受け入れない世界はないのです。
人は人に喜んでもらうことを喜ぶからです。
これを「気が合う」とか「理解者」だとか、「共鳴してくれる人だ」とか、「同志だ」という風に表現します。
これほど人様の才能、徳を尊ぶことで喜んでくれるのです。
そうなると、現実ではどのような状況となるのでしょう。
それは「共に仕事ができるようになる」、です。共鳴、相乗効果です。
共に分かち合う分徳が如何に大切かを知りましょう。
人は人に認めてもらいたいと願いながら、人を認めないという「愚かを犯しています」。人の喜びを喜びと出来ないような人の繁栄はあり得ないのです。
分かち合う「分徳の力」に目覚めましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌