急がず

おはようございます。

研修生の皆さんも昨夕方無事笑顔でお帰りになりました、朝の雨も坐禅の済んだ頃には上がり梅雨特有の蒸し暑い一日でしたが皆さん懸命に取り組んでいただきました。
今日からのお仕事に一歩一歩しっかりと主体性を持って歩んでください、研修ご苦労様でした。
研修を終えて夕方のニュースを見ましたら大変な事件が起きていました。「にんげん学」で毎月行っている秋葉原で無差別殺傷事件、沢山の方が亡くなり人ごととは思えず背筋が凍り付きました。
お亡くなりなられた皆様のご冥福をお祈りいたしますと共に、被害に遭われた皆様の一日も早い回復をお祈りいたします。
このような事件を見聞きする度に思うのです、人生急がずに歩みましょう・・・と。
「急がない話し」。
新聞の下段の雑誌や新刊本の広告を見ておりますと、早く何々を・・・とか、最短で結果を・・・とか、何か直ぐに良い結果が出るような言葉の見出しがあふれております。
私たちの世界でのものの考え方、人生を構築していく方法は「目標を設定して」そこに「ひたすら向かって生涯を歩む」という考え方、方法です。
目標、結果は始めから判っていることですから迷っても「迷うという考えはない」のです。車に乗ってカーナビを使って(方法)目標に向かうようなものです。間違っても又新たに検索し直すのです。
ですからモチベーションはなくならず、情熱も失わない。
私は目標を設定し、設定した目標に向かって能力を仏道という方法によって発揮し達成しようとセットしたのです。それを「発心」といいます。
「発菩提心(ほつぼだいいしん)」です。発心(目標を設定したとき)が覚りだ、発心したときは既に目標が達成されているという考え方。
ですから何をやっていても目標は達成されているという考えです(こんなことをやっていていいのか?などと悩まない)。
行動した結果は全て受け入れる、失敗したらやり直す、褒められたら慢心しない、ひたすら現実の仕事に打ち込む、社会のためにということです。
給料が上がらない、評価が上がらない、出世しないなどというのは私の世界で「らち外」。
仕事とは「人様の役に立つこと公的なこと」です。そこで評価が上がらない、給料が上がらない、出世しないということは考え方、打ち込み方が間違っているのです。
この世は「共存」です。共にあることがこの宇宙の真理、自分だけが楽になるなどということはあり得無いのです。
「共に喜ぶことで無ければ存在はない」のです。大層に考える必要はありませんが、とにもかくにも自分の目標とは言い換えれば「志」です、評価を得る得ないで志を失うようでは志では無いともいえます、それは私的欲望、だから周囲からも理解されないのです。
永遠に続けてこそ、生涯続けてこそ目標、志、途中で褒められるためではないのです。
それを何かの障害が出来たからといって今まで磨いてきた知識、技術を放り投げるようでは方法とはこれまた言えないのです。
名ピアニストもピアノがあればこそ名ピアニストの栄誉を得るのであって、名僧も仏道を歩み続けてこそ名僧となるのです、私は迷僧ですが。
これで行こうと発心した瞬間私たちは名人となれるのです。名人と成るためには「急がない」、急がないとは評価で人生を確立するのではないということです。
タイガー・ウッズは誰が名声を博するようになると確信していたでしょうか、それはタイガー自身です。
タイガーという名を恣にしようと彼はゴルフという方法を用いて行こうと発心したから何ごとも始まったのです。
そこで大事なのが「急がずしっかりと発心に己の心を止めること」なのです。
今夜は「にんげん学」京都講座、しっかりと心を確かな世界に止めるために学びましょう、会場でお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌