本音と建て前を確認

おはようございます。

昨日「にんげん学」東京講座の帰り新幹線の中から富士のお山を拝みお昼に宇治に帰りました。富士のお山を拝む度に比叡山に上がった時のことが一瞬の中に蘇ります。
心華寺に帰りお昼にテレビニュースを見ますと岩手、宮城で大変な大地震、被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げます、一日も早いご回復をお祈りします。
天災、人災に限らず人生何が起きるか想像もできません、だからこそ精一杯楽しくそしてしっかりと人生を歩む事が大事ではないでしょうか。
「本音と建て前をしっかりして人生をまっすぐに歩む話し」。
お金が無いと出来ない、物がないと出来ない、成績が良くないと出来ない、有名な会社でないと人生の確立が出来ないと考えてはおりませんか、いかがでしょう。もちろん人間意気込みや、やる気だけで物事が出来るなどとは考えておりません。
しかしやはり一番は「意気込みとやる気が」大事だということは間違いはないのです。ナイナイづくしの私ではありますが「意気込みとやる気は旺盛」です。
「自分の人生を疑っていないから」です。
静かに世間、社会を見渡せば分かりますが自分に都合の良いように出来ている場所はどこにもありませんが、自分の人生を確立するにはやはり「場所を選ばなければならない」ことも間違いはありません。
私は私のために比叡山を選びました。お山の僧侶になるために比叡山を「選んだのではなく」、自分を高めるため、磨くため、「自分の人生の道を歩むため」に選んだのです。
皆さんは今の会社を人生をどのようなお気持ち、考えで選んだのでしょう。
本音と建て前、いつも申し上げますが優先順位は「本音が先」で建前が次です。優先順はあってもこれは「車の両輪」バランスが取れていなければ人生の前進は叶いません。
故に本音と同じように建前も大事。
だからこそ自分に先ず正直になることが大切、「自分に嘘をつかない」こと。
自分に嘘をつかないということは「目標を曖昧にしない」こと。
本音と建て前をハッキリとしていませんと自分を高める、自分を磨くという意識が薄れ条件を云々するようになり、せっかくの縁を台無しにするからです。感情論、意気込みだけでは何ごとも上達はしないのです。
自己を高めるため比叡山という世界に入って師に従った訳ですので当然自分の自由になる時間は少ない、当たり前のことです。しかし大事なのは「何故ここにいるのか」という意識、本音です。
師に仕えておりますとき私は懸命に仕えることをしました。褒めていただくため、認めていただくためという意識でお仕えしたことは一度もありません。
どのような思いでお仕えしたのかといいますと、ひたすら懸命です「自分のこととして」。そして何ごとも「自分を磨くことだと」考えて行ったのです。ですからどんなことにでも懸命に対したのです。
社会生活の中でもし行き詰まるという事態が生じるとするならばこの「本音と建て前」をしっかりとしていないということが上げられます。
会社に入ったのは誰のためにでもなく、自身のためです。
自分の本音と社会の本音は違います。だからこそ「社会は建前という知識、ルールで動いている」のです。またこの「建前がなければ何ごとも進まない」ことも事実なのです。
そこで自分と社会は違って一つ、先日の自他一如を思い出してください、どのような状況に変化するのか分からないのが現実です、故にどのようなことでも「自分を磨くことだ」と目の前の事柄を受け止めて懸命に取り組んだのです。
自分の得手不得手にかかわらずにです。それによって切磋琢磨できた鍛えられたと考えております、情況の変化、相手の変化が無ければ鍛えられないのが現実です、毎日同じ事の繰り返しで鍛え基本をしっかりすると同時に、仕えるという現実の実践の中で新たな鍛錬ができるのです。
自分の人生の本音を確かにして学問、知識という建前を「現実の思い通りにならない中で実践することで鍛えられ」、多くの「人に役割、使命を与えられた」のです。
自分の心に嘘をつかず、自分を磨くために場所を選び、ままにならない中で、自分の学びをしながら実践の場を与えられた、その上多くのチャンスをいただき、自分の進む道も明快に出来たのです。
切する、磋する、琢する、磨する、この語は様々な物を用い、様々な情況の中で「自分を磨き高め価値を上げる」という語です。
本音の自分は一つのことを磨き上げていくしかありません、だからこそ社会の中で様々な現実の実践の場を与えられることを喜ぶべきなのです。
基本、本音をしっかりとするからこそ、あらゆる現実に直面してもチャレンジ精神を旺盛に出来、モチベーションも落ちない自分となるのです。
なぜならば「あらゆる情況の中で鍛えられることを知ってしまったから」であり、新たな可能性を切り開く大いなるチャンスでもあるからです。
そのためにも「褒められるため」「評価されるため」ではない自分の本音を大事にすべきなのです。良い評価を得たいなどと考えているようでは自分の心を評価に奪われて、自分を高めることなどは覚束ないのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌