報恩登山

おはようございます。

「知恵の象徴」として仏道の世界では「灯明」をあげています。何故かと言いますと「自らの身を削って周囲を照らす」からです。
これは、自主性、主体性ですので自身は「身を削っているという思いは無い」のは当然です。ですから「布施」でもあります。布施は「お返しを願わない心」、何かやったから代価として行うのは布施ではありません。ですから何かをしてもらってから行うのは知恵でもなく布施でもないのです。
心華寺にご分灯いただいた「不滅の法灯」は比叡山ご開祖・伝教大師最澄(でんぎょうだいしさいちょう)聖人様が比叡山登山に際し「志の決意を表明し、灯された」のです。御大師様ご自身が得ることを願わず「社会を照らし」人々が迷うことのない世の中を作ろうとされたのです。
その意を表明したお言葉が「己を忘れて他を利する」であります。
人が人生に迷うとすれば「生き様、志に徹しない」からです。徹すれば迷うことなどはあり得ないのです。
困難にあったり、障害にぶつかったりすることは迷うのではありません、困難であり、障害です。この「違い区別も志が在ればハッキリつく」のです。
御大師様でさえ幾多の困難、障害がありました、私などの困難や、障害を御大師様に比すれば何ほどのこともないとさえ思えるのです。
今日は総勢45名の皆さんと「発心」した若き日に思いを巡らし報恩登山に行ってきます、知識が知恵ではありません、無心に一隅を照らし、自分の出来ることで、己を忘れて他を利し、心の華を咲かせ懸命に働くことこそが知恵であることを再確認し又新たに仏の道を歩むことを誓って参ります。
今朝は雨ですが人生雨や嵐が吹いてもススメと天が教えているのでしょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌