良いことは二つ無い

おはようございます。

昨日は蒸し暑い一日、お寺で私のいる部屋が一番暑さを感じます。40畳近い部屋なのですが、広い割には暑い、建物が古いため雨漏りしたとき地震対策のため瓦から軽量のスレートに変えたのが原因のようです。
蒸し暑い日でしたが嬉しいこともありました。かつて落ち込んで修行していた若いお嬢さんが元気になったお礼にお参りに来てくれたことです。私の方が彼女にお礼を言いました。信じ祈る事の素晴らしい姿を見せてくれてありがとうと。
「良いことは二つはないという話し」。
あれにも良くこれにも良い、ということは余りないようです。人間社会これで丁度良いのかも知れません、一人で何もかも出来るということでは愛嬌もありませんし人の魅力、人間味も出ないでしょう。
欠点もあれば長所もあるということです。
人間は少々欠点のある方が愛嬌もあり、付き合いやすいのです。
欠点を持っていながら言葉で威を張って生きるというのも滑稽なことです。自分の欠点は結構人様は知っているもので、それを隠そうとすることで逆に欠点を大きくしてしまうというのではいけません。
また長所を威張るということもこれまた愛嬌が無く、嫌われる原因ともなりますからご用心です。
仕事をしっかりとして欠点を突っ込まれるという人間性の方がおかしなもので協力者が出てくるものです。又このような人は人様のサポートも「さりげなくしてあげるのです」、又そのようなサポートからは相手に逆に「気づきを与え欠点を直すようになる」のです。
欠点を欠点として指摘されるだけでは気づく前に「反発心を買うこととなり逆効果」ともいえるのです。
私たちは長所欠点が相半ばしているものです。
順風満帆に行っている時こそこのことに気づくことが大事です、そうしなければ力で相手を従わそうとしてしまい、逆風が吹いたときには誰一人として協力者が出てこないということも良く見聞きする話です。
この世は自分が出来ているようなことは誰でも出来るのだという位に考えた方がいいのです。
自分だけは違う、ということは長所がヒットしている人も、欠点があるからと嘆いている人も「考えてはならないこと」です。
誰しも同じなのです、上手く行っている人はたまたま今はラッキーなだけと考える。逆に上手く行っていない人はアンラッキーなだけだという位が愛嬌があるのです。
このような在りようであれば今ラッキーな人は増長せずかわいげを増し仕事が安定し、アンラッキーな人は暗く落ち込まず又チャンスを物に出来る縁に恵まれることとなるのです。
人生はあざなえる縄の如し、良いこと悪いことは交互、夜昼も交替するのです。助けることもあれば助けられることもあるのです。
厳密に言えば人生助けられる方が多いのです。
自分の存在が人によって確かになることを思えば人様を大事にするなどということは当たり前も当たり前。
私は人に好かれることが大好きです、だから人を嫌わないのです。人を嫌うということを欠点としたくないからです。
又明日が楽しみです、明日が楽しみということは今日も楽しい思いで一日を過ごせるということです。なぜならば明後日6日の「大般若六百巻」大法要のために沢山の方が東から西からと三々五々お手伝いに来てくださるからです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌