用意、準備をする

おはようございます。

今頃の季節は朝のお護摩を修しますと肌着はもちろんのこと衣まで汗でびっしょりとなります。
皆さんの祈りの情熱が汗を噴き出させているという思いを強くして修しています。冬の寒さの時は真摯な祈りが緊張感を深めているという思いで祈っております。
いずれにしてもどのような情況の中でもお護摩を修し祈ることは爽快なのです。
祈りは全て必ず現実のものとなることを実感、体感また目の当たりにしているからでもあります。ですから迷い無く日々祈る事を楽しく繰り返しているのです。
祈って直ぐにご利益、勉強して直ぐに役立つなどということはあり得ませんが、日々の祈りは「全て未来の出会いへの準備、用意」なのです、この用意を信じて行っていけば向こうから「良い果報の縁はやってくる」のです。
「用意と準備の話し」。
明日は「大般若経六百巻転読会」大法要、午前10時からです、是非お参りください。般若経は六百巻という膨大な量です、お釈迦様が一番力を込めて長年にわたって説かれたからです。
その六百巻もあるお経を転読する法要です。
昨日から九州と大阪の方が泊まり込みでお手伝いに来てくださっております、参拝される皆さんのためにお手伝いをしたいという準備、段取りの気持ちが嬉しいですね。
比叡山から六名の大徳の出仕を仰ぎ私が導師を勤め法要を修します。
法要はたとえて言えば「予防注射」のようなものです。私たちは未来という「不確実な世界へ確実なる夢を持って」歩みを進めております。
その歩みの中で現実に様々な事象と遭遇するということはこれまでの人生を振り返れば一目瞭然。
夢や目標を実現するために「確かな準備、用意」を皆さんはしておられますか、いかがでしょう。
そのための準備や用意は色々あります。その一番がやはり「人様との良い出会いの仕方」の準備、用意です。
人様との出会いはやはり「共に幸せになるという思いの祈り」と「学ぶ心」が肝心です。学びとは「情報」ともいえます。情報とは「利他」如何に相手、人様のことを考えて学んでいるかということです。
自分のための学びをするのは当然ですが、学びは「普遍性」ですから、「多くの人のためになることが学び」だということです。
ここに気づくことが大事です。
この「利他に気づくことなく、我利に走りますと」現実に何が起きるかと言いますと「我欲という魔物に遭遇し身を破滅に追い込む」こととなるのです。
未来は現実となってみなければ分かりませんが、「どのようになりたいかの目標は持つべきです」。そして人との出会いで人生を大きく左右するのは歴然としています。
「出会いが良縁であるように」祈るのが「大般若転読会」大法要です。信じて揺らがない心が「般若の知恵」です。
般若経六百巻を転読する「風に当たれば」必ずや「難を避けて、禍転じて福と為す果がある」のです。
先に書きました予防注射と同じ効果です。
私たちは家族や、社員、仲間、社会のために働いております。その素直な心に「魔が差す事の無いように」準備、用意するのが法要です。
大会社と称される会社を経営、勤務している人が「子供じみたこと」で詐欺をしてしまうのは少しでも利を多くという愛社精神に「魔が差した結果」身を滅ぼしている。
それは祈りや学びが「利他」であることを忘れた結果、「我欲という魔に取り憑かれた結果」でもあります。
どうぞ皆さん未来を幸せ多く、安心して「傍(はた)を楽させる働きの準備と用意のため」に祈りましょう。
祈りという自由で広大な愛の精神を失っては安楽はないのです。
物がないから不幸せなのではありません、お金がないから不幸せなのでもありません、「安心がないから、不安だから、心が不安定だから」不幸なのです。
何故不安なのでしょう、安定しないのでしょう。「準備、用意をすることを知らないから」です。
毎年毎年季節の来ることを知れば怠りなく準備も用意も学びも力強くできるのです。
平々凡々に見えるようでありながらも確実に「育む喜びを知れば」同じ事を情熱を持って繰り返す中で「新たな工夫と改革が可能となり」、多くの人のお役に立てる準備、用意をしていることに「気づくはず」です。
明日は大般若「大いなる知恵を得」て何かしら問題が生じても「禍転じて福と為す」縁を結ぶ良縁の日、「縁日」です。
お子さんからご家族一同知恵の風を受け、一日心の楽しみを味わってください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌