自分が自分に縛られないために

おはようございます。

「にんげん学」京都講座ご出席の皆さんお暑い中ありがとうございました。来月は11日、お盆のお忙しい中ですが又お会いいたしましょう、夏ばてなどしないように自己管理をしてください。
京都会場の近くに祇園祭長刀鉾があり昨日から歩行者天国、コンチキチンの鉦の音と笛の音、浴衣姿の若い男女が絵になっていました、祭りはいいですね、心をチェンジしてくれます、いいほうにチェンジしなければいけません。
「自分に縛られてはいけないという話し」。
テレビやマスコミで若い子達が画面の中で騒がれている姿を見るたびに、子供の可能性が狭められ固定化されてしまうのではないかと心配をして見ております。
「小成は天性の如し。習慣は自然の如し」。私たちは習って直ぐ出来る事というのは誰にでもあります、しかし直ぐ出来る事というのは天性であって余りにも簡単にできることでは大成はしないというのです。
ですから若いときに余り早く才能が開花してしまったり、周囲が期待を持ってしまうということは「大成しない」ということをいっているのです。
そこで大事なのは周囲があまり「ちやほやしない」、「そこにばかり心を奪われない」というところに大成させる大事があるのです。
本当に大成させたいと考えるのであれば「続けさせることを望んでも、人より上達することを強く願わないこと」が大成に繋がることとなるのです。
せっかくの「天性、才能が」急ぎすぎて「つぶれる」こととなるからです。
一つのことを続けさせたいと親が考えているとするならば子供を褒めることも大事ですが、「人を尊敬することを教えることが更に大事」、それと「上手くなる以上に続けることが大事であることを教える」ことが才能に「磨きをかけることになる」ことを知るべきです。
「習慣は自然の如し」。
子供にヒーロー、ヒロインになってほしいという親心は理解できます。その前に「人よりも上手くという意識を余り出さない」ということも大事なのです。自分の上達を計るのは良いのですが「人よりもということはいただけない」ということです。
子供を思う親心は十二分に理解できます、上手く、上手にの思いが「どんどんと子供に脅迫観念となっていくのです」、そして「心を狭めていく」こととなるのです。
我が子がよそ様の子より上手いというのは親にとっては嬉しいことですが、余り過度にそれを喜んでしまいますと何かがあったとき「プレッシャーになる」ことを忘れてはなりません。
人様の子より上手いから喜ぶのではなく、「続けていることに喜びを感じること」が大切なのです。
「花は咲けば散る」、故に育て続けることが大事。
人の心は「人を思いやるという心も秘めています」、この人を思いやる心が思わぬ悩みを生み出すことにもなるのです、誰にでも思いやる心はあるのです、思いやる心が愛情過多で、心が狭められ悩みを作ってしまうことになってはどうしようもないのです。
では才能を才能とするにはどうすればいいのかということですが、「道草も大事」ということに気づいて欲しいのです。
壁にぶつかったときに「よそ見をさせて上げる勇気」が親、大人には必要なのです。子供の「才能を信じる勇気」です。
好きだからこそ夢中になり悩んだ、嫌いだから悩んだのではないと言うことです。ここが重要なことです。
誰にでも壁にぶつかったり、悩んだりはするのです、だからこそ普段の「視野を広げる、道草を食うことも教えておく」必要があるのです。
このことは子供に限らず大人でも同じです。
目標を持てばこそ「困難に遭う、問題が生じる」のです。そんな時誰しも「困難に遭うことを知っていれば」また「違った世界が見えてくる」のです。
我が子は上手でも下手でも愛することが親です、勉強が出来ても出来なくとも愛するのが親です。
故に親子して共に成長することが必要なのです。
親は世間を広く長く見ておりますから、どうしても子供に期待をかけてしまいがちになります、そこで「一考」しましょう。
「子供と同じように成長していくのだ」ということに気づいて欲しいのです。
こう考えますと道草も出来るのです、そうすることで余裕が出来、やはり好きなことに必ず返るのです。そうすることで才能が再び磨かれるのです、一度復活することが出来れば次に起こるであろう障害は乗り越えられるようになるのです。
目標が在ればこそ障害が生じる、目標が在ればこそ悩むことを知って、親子共々道草を食い世間にはいろいろな楽しみのあることを知り、その中でもやはり自分のやって来たことがやはり楽しいのだと思えるようになって欲しいと願うのです。
世の中の皆さん、人生の上手下手は限りがありません、出来不出来もあります、しかし人間の価値は「続けること」にあるのです。
上手いから、勉強が出来るから価値があるのではないのです。
人は人を褒め称え、認めることも大事なのです。そうでなければ自分の考えで自分を縛り付けどうしようもなくなってしまうのです。
私は野球でもゴルフでも何でもですが応援することが大好きです、人生の応援も、何故かと言いますと、自分がスターになったような気分になるからです。自分の夢を叶えてくれたように思うからです。
人を称える、人を尊敬することは今現在の自分を信じて磨き上げることを続けさせてくれる勇気が得られるのです。
どうぞ何かお悩みが出来ましたら寺にお話しに来てみてください、一緒に話し、一緒に過ごしましょう、そして楽しく道草を食いましょう。
寺は上手も下手もなく、同じ事を繰り返しながら自然成長していく世界です。自分を高めるということはこういう世界もあるのだということを体感してみてください。
人からの期待を持たれずとも、人を尊敬できる世界は自分を縛らず楽しく愉快な世界なのです。
「期待されずとも信頼を得れば」たとえ失敗しても又共に歩もうとする人の輪が大きくなることを私は信じているのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌