音を体に刻む

おはようございます。

昨日お昼午後2時から開講した「少年・少女・親子塾」、9名の子供達が参加しております。残念ですが今回は大人の方の参加はありませんでした、大人は私たちスタッフだけ。
「韻、音、語の持つリズムを体に刻む教えもある話し」。
塾のスケジュールの中に「孝経(こうきょう)」を読む時間があります。孔子の説いたもので「親孝行が」人生の「要道(ようどう)、要の道」であり上下の者、社会全体で行えば世は安定することを説いております。
孝経を皆で「音読」するのです、音、韻は「ひびき」です。音読によって魂の喜びを知るのです。
音楽も同じ事ですが、良いリズム、メロディ、言葉の持っている「ひびき」は私たちの生命に魂に「共鳴」するのです。これは理屈ではありません、自然だということです。私たちの魂には心地よい物にひかれ、悪い物を避けるという本性があります。
孝経の意味は子供には理解しがたいものですが、良い音、韻には意味が理解されなくとも「ひびく」のです。この「良いひびき」を魂の中に「刻み込む」ことによって「悪音、悪言を避けるようになる」のです。
「君子は危うきに近寄らず」で、悪い誘惑に負けることが無くなるのです、音読は真の勇気に目覚め「種を蒔く」のです。
正しい音、韻、詩、メロディ、リズムを体で感じることによって直感が冴えて正しい方向性へ自然向かうのです。
幼少、若いときほど良い響きのある音、韻、語、メロディ、リズムを聞かせることが大事です。そうすることで無意識に「難を避ける」ようになるからです。
音読をすることによって魂の奥底に響きます、どの学問も整理整頓された美しい韻、音をしておりますので、結果勉強も好きになるのです。
意味を理解することも大事ですが、それ以上に韻、音を大事にすれば感覚が研ぎ澄まされ「心が清められる」こととなり、多少の困難を乗り越えられる精神が作られていくのです。
理解しなければ、覚えなければという今日の二元的な教育の限界は誰しも感じていることではないでしょうか。理解しなければの思いが募り強迫観念に縛られてしまい追い詰められている。
それよりもお手本として良い本を読むということを生涯の道として身に備われば迷うことを少なくするのです。
孝経とはどのようなお経かと興味のある方はおわけしますのでご連絡下さい、親孝行が何故大事なのかがきっと理解され、心に安らぎを覚えることでしょう。
韻、言葉の音を大事にするということは自分を見失うことを無くします。私たちが毎日お経を読むことも同じ、故に各地で行っています「にんげん学」でも皆さんとご一緒に音読を行っているのです。
人間は習慣性にし身につけませんと忘れてしまうのです、ですから私たちは日々音読を行い無意識的に本能の如く楽しい人生を思い描くことが出来るのです。
常にお手本を見てお経を唱えることで迷いを無くし、果敢に何ごとにもチャレンジできる人間性も養い。道に沿うことの喜びにも目覚め迷いを少なくするのです。
明日は第一日曜日、心華寺の「月例幸福祈願祭・盆施餓鬼法要」です。ご先祖を敬う、これまた親孝行の大切なお勤めです。午前10時からです、是非お参り下さい。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌