自惚れない

おはようございます。

昨日は「敬老の日」でした、お年寄りの方も当然ですが、ご両親、年長者、先輩の方を敬うことは大事なことです。長幼の序です、人から人への継続の大事を知らずして何ごとの継続もないのです。
諸行無常、この世は常に変化の連続。この真理は止めようがありません、そんな中で誰しも安定を望むことは人情です、故に時に応じての対応が大切です。
「成功は常に苦辛(くしん)の日に在り、敗事は多く得意の時に因(よ)る」。これも真理です。
「自惚(うぬぼ)れない」。
人は誰しもうぬぼれがあります。これがある故に一時の成功で終わるのです。成功するまではいろいろな苦労も辛酸もあったはずです、しかし少し成功しますと「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、心にゆるみが出て、やがておごりが出て苦労を忘れてしまう。
何もないときにはひたすら人を信じてきたにもかかわらず、人をも疑ってしまう、協力者が少なかったときには人を頼りにして、自分を頼りにして率先して行動してきたにもかかわらず、自ら行動をせずに言葉で人を従わせようとする気持ちが大となり、結果が思わしくなければ人を疑い、人心を損ない、信頼を無くすという最悪な結果となるのです。
何もなく一歩を踏み出したときには人しか頼ることしかできなかったにもかかわらず、お金を得て得意となり、金を頼りにして人の心を失ってしまう。
手ずから行っていたことが効率を上げることに血眼になって無理な設備投資をしたり、法を曲げて破産をしてしまう。全て自惚れに原因はあるのです。
天の時、地の利、人の和、この中でやはり一番が人の和です。天の時が景気を良くしてくれるときもあり、地の利でよく繁盛するときもありますが、どのようなときに於いても人の和がなければ繁栄安泰はないのです。
一国の総理大臣でさえも途中で放棄するのです。天の采配でよもやという人も総理になるときはあるのです、置かれた立場(地の利)もあったでしょう。しかし最後の人の和が無かった故に退陣です。
人は石垣、人は城とはよく言われます。
豊かになっても道徳的豊かさでなければならないのです。豊かになって道徳的退廃が始まるようであってはつぶれてしまうのが道理なのです。
今日マスコミを賑わしている事件は皆これら道徳的退廃が生んだ結果です。社会的使命を持って仕事をして継続すれば自然継続が叶い、継続が繁栄であるということを知り、道徳を豊かにすれば安泰なのです。
何もなかったからこそ力を合わせ成功へと導き、少しの成功で使命感がないばかりに道徳的退廃が芽を大きくして奈落の底へ落ちていくこととなるのです。
私たちは子々孫々、未来永劫に至まで働くのです。働くのであれば自分が先だ、お前が後だなどというくだらない不毛な争いをせず、人を信じ、社会を信じ、会社を信じ人を敬い働くべきでありましょう。
これは理想でしょうか、私は理想だとは思いません、人が取るべき道だと思うのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌