指名を受けている

おはようございます。

「にんげん学」京都講座ご出席の皆さんありがとうございました。12月は15日(月)となっております、本年最後の講座、心の締めくくり、ご出席をお待ちいたしております。
あわただしくなりますどうぞご自愛の上お仕事にご精進ください。
「天命、任命、指名を受けている」。
日課のお経の中に「億劫(おっこう、長い時間、「人から人へ伝えられてきた」)の縁に因(よ)りて」という語句があります、この語を毎日読み「日々心を新たにする」のです。
今この経文を読み、教えを受け実践しているのは「長い長い間、人から人へ伝わってきた教えが私に伝えられたのだ」という意義因縁を確信するのです。
皆さんが今現実にお仕事をしている事柄全て「億劫の宿縁に因って」選ばれて使命を得たのだということです。
何でこのような仕事をしているのだろうとの思いをしている方が多くあるのではないでしょうか、私はこの経文に出会って「目の前が開けた思いをしました」。宿世(すくせ)の因縁に因って使命を与えられたとの思いです。
ですから現在の道を歩むに於いて悩んだことも迷ったこともありません。与えられた使命を果たすためにどのような事態状況が生じたとしてもそれは使命を達成する「課題だと」思えるのです。
地位や名誉、金銭や物を得るためではなく、働き、活動する場を又後世に伝える使命を受けたのだということです。
苦しいことがあれば、それを解決するために、楽しいことがあれば継続するために学び工夫する人生。
これからの社会もこれまでの社会と同じように働き共に歩む世界であることは間違いありません。
明るい社会を実現するために「自利利他の精神(自分が利するところは他の人の利とならなければならない)」を多くの人に持ってもらうように日々実践するばかりです。
私がこの宿世を実感するとともに証とするのは平成10年に比叡山延暦寺根本中堂に一千二百年燦然と輝き続ける「不滅の法灯」の歴史始まって以来の心華寺へのご分灯の事実であります。使命感を感じずばご分灯は無かったものと信じています。
自由とは何でしょうか、それは「理想の中で歩むこと」「理想に向かって歩み工夫すること」「使命感を持って問題解決する工夫をすること」で実感する心の自由です。
不自由と思うのは「思考がない故」不自由と感じるのです。身の自由を考えたときから不自由は起こり、自身に宿世から与えられた使命感に感動せず、自己に目覚めていないから生じる不自由でもあるのです。
身の不自由を嘆いていては思い思考発想の自由に目覚めることはかなわないのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌