後で不平を言わない

おはようございます。

私たちは「従う」ことは常のことであります。どのような立場にあったとしても従う相手はあるものです。
先ず自然に従うことは当然のことであり、道理に従えばこそ道に叶い繁栄がもたらされるのです。
「面従して退いて後言あることなかれ」(書経)。
一年を通じて私たちはどれほど人様に従ったことでありましょうか?いかがですか、このようなことを考えたことはおありでしょうか。
面と向かっては、はい、はいと相手の意見に従っておきながら、かげに回って不平不満を並べたり、非難したりする(面従後言(めんじゅうこうげん))。このようなことはしてはならないということです。
人間関係の中で、私たちが犯しがちな過ちの一つです。不断からよほど気をつけておきませんと、ついこうなってしまうのです。
このことには二つのマイナスがあります。一つは、自身の人格の低劣さを疑われてもやむをえないこと。もう一つは「後言」は、必ず相手の耳にはいること、この二つです。
「これは内緒だよ」と念を押せば押すほど、相手に筒抜けになる。当然、相手としても、いい感情を持つはずがないのです。その結果、人間関係を悪化させてしまうこととなるのです。
要するに「ハイと返事をしながら」陰に回って非難をするような後言はよろしくない、ということです。
自分の意見もあることでしょうが、陰に回っていうくらいなら面と向かって礼儀正しく発言すべきでしょう。言ってはならないことについては、あくまでも沈黙を守るという理性も大事であります。
後言するような意識からは発展的な発想工夫は生まれないのが道理でもあるのです。
人間関係をこのようにしてこなかったのかの反省もしてみてください。明晩は「にんげん学」東京講座、本年の最終講座です、多数のご出席を願って上京します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌