心を大事にするには

おはようございます。

今朝の宇治は冷たい雨、みぞれが混じっているようです、皆さん体調には十分に気をつけてください。
新幹線は行き帰り混雑もなく平常な乗車状況、出かけるときコートを一度もこの冬は着ておりません、少し歩きますと汗ばむくらいの陽気、お寺では普段すきま風がありますので何枚も重ね着をしておりますので、外に出ますと暖房が行き届いていてその熱さに少々難儀をします。
今日のような冷たさでは防寒着をしっかりとして出かけなければ風邪を引いてしまいます。気をつけてお出かけください。
「依心(えしん)より依所(えしょ)」。
環境が人間を育てると言っても過言ではないでしょう。「環境がよい」というのは非常に難しいものがあります。
何に環境がよいのかを十分に自身が知る必要があります。何もかにも全てに良い環境というものはあり得ません。
先の言葉は比叡山伝教大師のお言葉です。自分の「心を大切に思えば所を選べ」、という意味、依り所とする心を養うには、依り所とする所が肝心であるということ。
勉強するに良い環境、遊ぶのによい環境さまざまです。自分の心は自分の思い通りになると安易に考えることがよくないよ、というのがお大師様の言葉です。
思えばどこででもやれる、ということではない、ということです。よく「心がしっかりしていれば、やる気さえあれば等々」おっしゃる方がありますが、このようなことは持って生まれた天才の方であって、凡人には容易なことではないのです。
何事も「ベース、基本は心」。
この心を「鍛える」、心に「目覚める」ことが肝要です。この心を安易に考えてしまってせっかく志を持ちながら途中で挫折をしてしまう方がよくあるのです。
心は自分の心だからコントロール出来る、自分の心だから何とでもなる、と考えて「落ち込んでいる人が多くある」のです。それは皆「心の修練を省みなかった結果」です。
いつも書いておりますが、知ったことと「出来ることとは違う」のです。
皆さんに「心は大事ですよ」とお話ししますと、皆さん物わかりが良くて、「そうか心が大事か」と自分で納得して、さっぱり修業にこない、そして同じ過ちを犯し堂々巡りの人生としてしまうのです。
今年は「筋道を正す」という年でもあります。それぞれの人生の道を歩むベースとなる心をしっかりと修めるようにいたしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌