畢竟夢

おはようございます。

朝、屋根に朝日があたり降りた霜が溶けていく様子じっと眺めておりますと早く溶けるところと遅いところがあります、当たり前のことなのですが、眺めていると不思議な気持ちになります。
何か自分が溶けていくような気持ちだからです。
いつも夢に向かっているのが人生、毎日夢を見ている、ハッキリはしているのだがおぼろげ、霜のように先ほどまであったのに今はない、だからこそ大切に歩まなければと。
「畢竟夢(ひっきょうゆめ)」。
人生夢幻の如し、とよくいわれます。あっという間に過ぎ去るのが人生、振り返ってみると私も最初から僧侶になろうなどとは考えもしませんでした。しかし出家して現在がある、夢のようである。
昨今は温暖化のせいか冬でも雷がなります、最も冬の雷は以前からありますが、雷鳴は一瞬です、あの強烈な稲光と身体を揺るがすほどの雷鳴を忘れることはありません。
人生は畢竟夢だからこそ「必死」となって生きるべきだと思うのです。
それは誰の印象に残らずとも自分自身が自分自身に対して精一杯生きることが大事だと、自分が自分で一瞬に満身の力を込めて生きている証を精神の中に稲妻のように刻む、こう在りたいと思うのです。明日を夢見ているからこそ。
毎日精神も肉体も吸い込まれそうな真っ暗な中、寺の門を開けて未来の扉を開いているのだという思いを確かに持ち、教えの中に光明を見ています。
今夜は「にんげん学」一宮、本年の初講座です。一瞬に爆発するくらいの覚悟で参ります、会場でお会いいたしましょう。
明日は「にんげん学」東京初講座、東京地区の皆さんも待っていてください。新年の挨拶を元気に交わしたいと思います。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌