布施波羅蜜

おはようございます。

昨日は「七福布袋尊」の新社の棟上げを無事済ますことができました。これも皆様のお陰と感謝いたしております。
新しい檜の香りはいいものです、心が和やかになり癒されます。新しくなった社に祀られた布袋様のご利益はさらに素晴らしいものとなるでありましょう。
「布施波羅蜜(ふせはらみつ)」。
このたびの新門建設もそうですが寺の維持運営は皆様からのお布施によって成り立っています。布施波羅蜜とは「六波羅蜜」の一つで、六波羅蜜の第一番が布施波羅蜜であります。
波羅蜜とは「彼岸に到ること」、「迷う人生から、迷わずに歩む」素晴らしい人生に到る道が六波羅蜜道であります。何事にも道があり、幸せになるには幸せに到る道を歩まねばなりません。
人生を迷わずまっすぐに歩むために一番に心がけることが「布施の心」であります。
布施とは「捨身(しゃしん)、喜捨(きしゃ)」、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という言葉もありますように、何事も「喜んで行う心」が布施であります。
仕事でも何でも喜んで行う心がけでなければ「心が卑しくなっていく」のです。何故かと云いますと、物事を金銭に置き換えて考えるようになれば「選ぶ人生」となるからです。
人生選ばれるように自己確立を目指すべきで、選ばれるようになるには「選ばない在り方が大切」です。
大いに社会から選ばれるようになるためには「布施の心を持って歩む」ことが「道に叶う生き方」なのです。
執着心を捨てなさい、とらわれる心を捨てなさい、我欲を捨てなさいというのが「布施道」です。
損得や、利害を超えたところに何事のチャンスももたらされるのです。お釈迦様は先ず布施道を歩みなさいと教え導いたのです。
道を歩みさえすれば必要とする物は授かり、正道を歩むことなくば人心から見放されるのは必定です。
比叡山伝教大師は「道心の中に衣食有り、衣食の中に道心無し」と断言されたのです。道を歩んでさえおれば必ずや困ることはなくなり、活躍する場、能力を発揮する場が授かり、一層心豊かに充ち満ち人様のためになる発想力も増してくるのです。
冬には暖が喜ばれ、暑さには涼が喜ばれるのが道理、社会では「捨身・喜捨の道が喜ばれるのが道理」なのです。況や今日の世相ではなおさらのことであります。
人様を喜ばせることが「何事にも通じる道」です。どのような仕事でも喜んで出来るような自分を形成していきましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌