小利を見ず

おはようございます。

建国記念日の昨日、混迷している今日ですが、将来の安泰をお祈りしました。国も自身もそうでありますが、将来の安泰を望むとするならばやはり祈り、学びが肝要です。
現実は過去の結果であることは間違いのないところです。それを思えば安閑としてはいられません。自分の確立を「何を以て為すか」を確かにして日々在ることが大事であります。
今日の世相は「我欲の結果がもたらした悲劇」です。人様への思いやりを失った欲から出た「思いこみの悲劇」、必要以上の過度な生産、消費者があっての生産者ということを忘れバランスを自ら崩した結果です。
どのような「精神、心を以て歩むか」を現在世界中が問われているのでしょう。
「小利を見れば、則ち大事成らず」。
論語子路第十三」第十七条に「子夏(しか)、苣父(きょほ)の宰(さい)と為りて、政(まつりごと)を問う。子曰く、速やかならんことを欲すること無かれ。小利を見ること無かれ。速やかならんことを欲すれば、則ち達せず。小利を見れば、則ち大事成らず。」とあります。
意は「子夏が苣父の村長となった時、政治の仕方を質問した。これに対して孔子は、急いで治績を挙げようと考えてはならない。又目先の小さな利益だけに目を奪われてはならない。事を急いで速やかに治績を挙げることばかり考えると、必ず手抜かりを生じて、真に物事を達成することなく、又目先の小利に目がくらむと、大事業の完成することがない、と教えた。」のです。
昨日の遠慮も同じですが、仕事でも何でも、長期の目標、「何を以て」という理念、精神が大事です。その目標に向かって一歩一歩着実な前進をはかる。そうすれば、あせることもないし、小利にまどわされることもないのです。
今日の世相に最も大切な「心の在り方」です。目先の利欲で小利を追って全てを無くすようなことであっては、会社でも国でも破滅させてしまいます。「小利、我欲を追って多くの人を不幸に招く」のです。
先の言葉は耳で聞けば非常に平凡なことで、誰でも直ぐに理解が出来ます、しかし理解とは「体現すること」であって、目の前に利があって、その利が小利か大利かをみきわめることは至難のことです。小利、大利を見極められるようにするには「常の学び」です、学んでもそれを失わないように日々の実践が大事であります。
人生の大事業を為すために大欲を持ち、大欲を持てばこそ小利に惑わされず辛抱も叶い希望的観測だけで事を運ばず、大いに社会貢献を為すことが叶うのです。
明日は「にんげん学」東京講座、「貧すれば鈍する」にならないよう、この時期だからこそじっくりと腰を据えた学びをいたしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌