大謀を得るには

おはようございます。

昨日は曇りの一日で余り気温も上がらず寒い一日、今朝は雨が降っております。寒い日には暖、雨の時は傘というが如く、困ったときや、苦しいときは優しさが嬉しいものです。
「小忍ばざれば則ち大謀を乱る」。
これは「小さな我慢が出来ないようでは大きな仕事をし損じる」、ということで、大きな目標の前には、「ならぬ堪忍」もしなければならないということです。
この言葉は論語「衞霊公第十五」二十六条に「子曰く、巧言は徳を乱る。小、忍ばざるときは、則ち大謀を乱る。」とあります。
意は「孔子言う、巧みに飾って実のない言葉は、その言葉を吐く者自身の徳を乱し破り、又人の徳義をも乱し害うものである。又平素小さいことを耐え忍ぶことが出来ないと、いざ大きな謀をなすという場合に、それを乱し妨げとなる」。
小、忍ばざるときは、則ち大謀を乱るは、善悪共に言い得ることで、部下の小過に対し、それをことさら「とがめ立てすることの気の毒さに」、つい「うち捨てておいて」、結局、大事を誤る場合もある。これに反して、「愛情の過ぎる余りの教育を強くするに忍びず」、ついに子弟の「前路を誤る」こともあるのです。
ならぬ堪忍の故事では「韓信」の話が有名です。韓信は漢の高祖劉邦(こうそ、りゅうほう)に仕え「背水の陣」を考えた大将軍ですが、若い頃は定職にも就かずぶらぶらしていた。そんなある日、ふだんから韓信を馬鹿にしていた与太者が因縁をつけてきた。「やい、でっかい図体に剣などぶら下げやがって、格好ばかりは一人前だが、肝っ玉のほうはからきしだろう。人だかりしてくると、与太者は図に乗って、「やい、度胸があるならおれを刺してみろ。それがこわけりゃ、股をくぐれ」。韓信は黙って与太者の股をくぐったという」。
韓信の力をもってすれば、そんな相手の一人や二人、とりおさえるのはわけもなかったにちがいない。だが、こんな小事にかかわってもつまらない、大事の前の小事と思い直して、あえて股をくぐったのである。
人生困難も、試練も来たります。それは志、目標を立てていればこそで時に表面的な暖かさを求め、優しさを求め身を過たすことのないようにしなければならないのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌