かすかな

おはようございます。

春は雨が多くなります、しかし春雨は優しく自然を静かに目覚めさせる雨でもあります。日差しも柔らかく心がほんわかしてきます。こういう思いを抱くのも厳しい自然があったればこそでしょうか。
私たちは優しさを求めはしますが果たして人様に優しく接しているでありましょうや、難しいところです。厳しさを持っていても優しさがなければ何物も育たず、又優しさだけでも駄目だとも言えます。
今日は「ひな祭り」桃の節句、お嬢さんのおられますお宅ではお祝いをなさることでしょう。古来からの行事は未来に不安もあったでしょうが、それ以上に「幸せに」という単純明快な気持ちの優しさから様々な行事となり、幸せになる「法」として素直にそれを行ったのです。
日々の生活を確かな法に従ってこそ優しさも生きてきます。行儀良くすることは人として生涯にわたって必要なことです、大切にしていきましょう。
「福(さいわい)は微(かすか)なるより生じ、禍(わざわい)は忽(おろそか)にするより生ず」(説苑)。
「微」は、些細な善行。今の言葉で言えば、小さな親切と言って良いでしょう。「福」は、物質的な幸いだけではなく、精神的な満足感も含んでいます。それはほんのちょっとした心遣いによっても得られるものだというのが、前半の一句です。
しかし、これとはちがった解釈も成り立ちます。後半の句と対照させることによって、「福」は成功、「禍」は失敗と解しますと、全体の意味は。
「成功は細事をゆるがせにしないことから生まれ、失敗は細事をゆるがせにすることから生まれる」。となります。
「説苑(ぜいえん)」もこれに続けて「日夜恐懼(きょうく)し、ただ卒(おえ)ざるを恐る」と語っていますから、こう解釈する方が全体として意味が通っているかもしれません。
「忽(こつ)」は、慣れや油断から生まれます。いつも気持ちを引き締めて仕事に当たれば、「禍」を避けることができるでありましょう。
私たちは「人様から愛情を得ている」と思っただけでも勇気と希望がわいてくるのが不思議です。ですから人を思う心はささやかであっても必ず勇気と希望を与えるのでしょう。
その折々に季節の行事や誕生日をささやかにすることで言わず語らずの愛情が醸し出される。会社でも家庭でも温かい雰囲気となるのです。
今夜は「にんげん学」大阪講座、こころの学びを通して暖かで優しい気持ちを養いましょう。自身が欲する以上に多くの人が愛を欲しているのです。
真実の愛は甘えるのではなく、奉仕する心、支え合う心を育てるのです。思いがあればお金や物が無くとも出来る行為です。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌