拙誠

おはようございます。

三月も一週間を過ぎ今日は二回目の日曜、第二日曜ですので心華寺では「水子供養祭」を午前10時から奉修します、どうぞお参りください。
反省は早ければ早いほど良い結果を生みます。一日、一週間といった具合です。「結果を急ぐというのではなく反省」です。反省というものは悪い結果が出たから行うのではありません、いわゆる一日、一週間のふり返りです。
もっと良い方法はなかったか、もっとベストなやり方はなかったかということです。
この「普段の反省、ふり返り」がありませんと、悪い結果が出たときに「美化する意識が生まれる」のです。この意識が無意識になることが恐いのです。
経験、体験だけをして反省もふり返りもせずにしておれば、結果も出さず、世間知だけが長けて言葉だけが巧みになるからです。
「巧詐(こうさ)は拙誠(せっせい)に如(し)かず」(韓非子(かんぴし))。
「巧詐」は、へたな考えをめぐらして表面をとりつくろうようなやり方。一見、すばらしい策のように思われるかもしれませんが、かえってまわりの反発を買ってしまうようになります。
「拙誠」とは、つたなくても心のこもったやり方。愚直といってもよいかもしれません。
人生を生きていく上で必要なのは、「巧詐」よりも「拙誠」だというのが、この言葉の意味です。
「巧詐」は、人の目を誤魔化し、一時を糊塗(こと)できるかもしれませんが、誤魔化しやペテンは、いずれ必ず馬脚を現すのです。
その点、「拙誠」はじわじわと人の心を捉えるのです。長い目で見ますと、確かに「巧詐」より「拙誠」のほうがまさるのです。
現代は「巧詐の人」が多く、もてはやされているように一見みえますが、人間関係の基本は「拙誠」であります。
この時節だからこそ拙誠を心がけましょう。明日は「にんげん学」京都講座、孟子の「四端の説」です。人の心に「仁義のあることを」確かにして互いの誠で人間関係を築き上げて参りましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌