譲る心

おはようございます。

昨日夕方80名の若者達が意気揚々と下山していきました。入山されるときも楽しみですが、下山されるときの表情を見るのが喜びでもあります。
開放感に満たされた顔、顔、顔、人生においてこれから様々な苦しさと喜びが待ち受けていることでしょう。道場で体験した厳しさを活かして何事にも逃げることなくチャレンジして欲しいと願っております。
今日も新たな新人の皆様が午前中に入山します。彼らにも懸命に取り組んで欲しいと願って向かい入れたいと思います。
対人関係に於いて大切な事柄が多々あります。その中で先ず
「辞譲(じじょう)の心は礼の端(たん)なり」(孟子)。
譲(ゆず)る心は、礼の始まりだという孟子の有名な「四端(したん)の説」の一つです。
人間は心の中に徳を持っております。人を敬う心を持っているという事です。
内在している心を用いないということは誠にもったいない話。
誰でも持っているのが徳(能力)です、誰でも持っている心を心とすれば対人関係は友好になるのです。
礼儀は大事です、礼儀一つ、出会いの第一印象で将来が左右されるからです。
その四端の説とは。
一、惻隠(そくいん)の心。「かわいそうだと思う心」。
一、羞悪(しゅうお)の心。「悪を恥じ憎む心」。
一、辞譲(じじょう)の心。「譲り合いの心」。
一、是非の心。「善悪を判断する心」。
これらの心は、それぞれに、仁、義、礼、智の芽生える心となるのです。
一、惻隠の心は仁の端なり
一、羞悪の心は義の端なり
一、辞譲の心は礼の端なり
一、是非の心は智の端なり
孟子は言っているのです。端とは、端緒(たんちょ)のこと、端緒とは「物事の始まり、手がかり」のことをいいます。
この四端を大きく育てていけば誰でも対人関係を友好に築くことが出来、社会で大きな役割を果たすことが出来るのです。
仁義礼智は誰の心にもあります。故に仁(思いやり)を以て、悪を為さず、良いことは人に与え、善悪を以て判断すれば大いなる知識欲がわき、率先して譲り心豊かにして、物事の道理を学び知恵と為すことが可能となるのです。
この四つを生涯の命題として歩んでいけば知らず知らずのうちにリーダーとなすのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌