意気に感ず

おはようございます。

曇りがちであった昨日の午後、先日入山された研修生の皆さんは元気に無事下山されました。
無心に目の前のお仕事に対して欲しいと願っております、皆さん大切に人生を歩んでください。二泊三日の初体験、厳しい研修をよくぞやり遂げてくださいました、ありがとうございました。
「人生意気に感ず」。
就職されるときは履歴書を書いて提出しますが、それで確かに会社が自分に適切な仕事を与えてくれるかといえば難しいものがあります、先ずこのことを知っておくべきです。
必ずしも自分の好みに合った仕事を受け持つとは限らないということです。
故に自分の「心の在り方が問題」となります。
先の語の後にはこのように続いております。「人生意気に感ず、功名誰か論ぜん」(唐詩選)。
唐詩選の巻頭を飾る詩の一節です。作者は魏徴(ぎちょう)。唐の二代目皇帝太宗に仕えた名臣です。
魏徴は太宗の敵方の武将でしたが、太宗に敗れました。しかしその後太宗にその才を認められ幕下に迎えられました。
そして新たな任を受けて勤務地に赴いたのです。そのときに詠んだものとされています。
「人生は人間同士の意気に感ずるもの、功名などは問題とするに当たらない」という意味です。敵方に仕えていた当時は少しくらい名をはせてはいたでしょうが、仕えたばかりの太宗の本では何一つ結果を出していません。
自分を選んでくれた心意気に魏徴は感じたのです。
魏徴と新人の皆さんはもちろん違いますが、新人の皆さんは未だ何も結果を出しておりません、ここのところは同じでありましょう。
どのような場所に配属されても「人生意気に感ず」という思いを持って仕事をして欲しいと念ずるのです。
人間はそれぞれの利も大事ではありますが、若いときには損得や、好き嫌い、という打算ばかりでは前途が限られてくるのは必定であり、又人間的魅力ともならず、味のない人間性を作りかねません。
「意気に感ずという心意気も大事なのが人生」でもあり、意気に感ずるようでなければ、「意気に感じる人との出会いを無くす」寂しい人生と為すことでありましょう。
多くの同志と呼べるような朋を得られるようご精進ください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌