明日はない

おはようございます。

昨日からの風が今朝も強く吹いています、風は音によって物の存在をしめしてくれます、台風のような風は心騒がせますが、心地よい風は命を洗濯してくれて、気持ちが穏やかになります。
人は誰しも夢を持っています、その夢に一歩でも近づこうと努力しない人はいないでありましょう。
私のような年令になればこそ一層奮起努力しなければならないと思うことしきりです。時は永遠に刻まれていくとはしても、人としての時間、社会人としての時間は限られてもいるからです。
しかしそうはいってもあせってはならないのもこれまた人生でもあります。
「謂(い)うことなかれ今日学ばずして来日(らいじつ)ありと」(古文真宝)。
宋代の宰相司馬光(しばこう)が記した「勧学文」の一節です。「今日やらなくても明日があるさ」という怠りの心を戒めた言葉です。
今日が無ければ明日はないのです。今日学ばない者が明日があるさ、といっても説得力はないのです。
今日から先週来られました同じ会社の新入社員の皆様の第二陣、130名がお昼前に入山されます。研修のカリキュラムの中のボイスセラピーの文句の一条に「今やらずにいつ出来る」という下りがあるのと同じです。
「今やらなければいつやるんだ」などと、このような注意は誰が受けてもいやなものです。たとえ善言であっても人からの説教は聞き入れがたいのが現実だからです。誰でも人からうるさくこんなことを言われるのは好むはずはないのです。
しかし、年を重ねてきますと「あのとき、もっと勉強しておけば良かったなぁ〜」と後悔するのも、又我々の常でもあるのです。
若い方や、研修生の皆さんはこのような苦言は歓迎しないかもしれませんが、やはりこのような話はしておくべきだというのが私の実感、正直な思いです。
年令を重ねてきたからこそ言えることもあるのです。失敗を重ねたからこそ言えることもあるのです。
幕末の儒学者、佐藤一齋(さとういっさい)は「幼にして学べば壮にして為すこと有り、壮にして学べば老いて衰えず、老いて学べば死して朽ちず」と明言しました。
学べば為すことを失わず、衰えず、朽ちることなく、哲学思想として残り永遠に人の役に立つのです。
私もこのようにブログを書くことの出来るのも先人の教えがあったればこそ。
仕事にかまけていたのでは、いつまでたっても、とりかかれず、思い立ったその時、実行に移すことが必要なのだとしみじみ思うのです。
あとは、ゆっくりでも毎日コツコツ学ぶことを忘れない、立ち止まらないことなのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌