実践の場で磨かれる

おはようございます。

今朝は愛宕寺におります。昨日はお天気は良かったものの肌寒い日で、研修最終日としては緊張感が保て良かったのではと思っております。
午後三時過ぎに研修生の皆さんは元気に下山していきました。皆さんお疲れ様でした、筆舌に尽くせない研修にしっかり取り組んでいただきありがとうございました。
初体験、初経験はどんなことをやっても「やりにくい」ものです、だからこそ一度や二度で放り出さないことを知りましょう。何度も何度もくり返せば次第次第に上達するものです。
「子曰く、君子は上達し、小人は下達す」(論語「憲問第十四」第二十四条)とあります。意は「孔子言う、君子と小人とは、その向かう方向がおのずから違っている。すなわち君子は天理に循(したが)うから、一日一日と高いところ、明らかな所にと向上し、小人は人欲に循うから、一日一日と低いところ、汚れた所にと下落していく。」。
「事上磨錬(じじょうまれん)」(王陽明)。
この語は王陽明が人生の修業、鍛錬の要を説いたものです、「観念的に考えるだけでなく、実際行動の中で知識を磨き、人格を錬成すること」だというのです。
新入社員の皆様はこれから実践の場で本当の修練を行うのです。孔子が言うが如く人欲に従って楽を求めてはいけません、やりにくいことから逃げてはなりません、実践の仕事の場にあって「初めて己の真価が見極められる」のです。
躊躇したり、失敗したらどうしようなどとためらって事を行わない覚悟が必要です。
真っ正面から取り組んでこそ「我を破り、可能性を知る」ことが可能だからです。
誰しも失敗はしたくないのが人情、恥をかきたくないのが人情、しかしこの「心の打破は自分で乗り越えるしか法はない」のです。
先日も書きましたが挑戦する意欲のない者は「進化がない」のです。上達しようとする意欲が確かであるならば自らの手でこの「人欲を打破」するしかないことを悟るべきです。
観念を真の観念とし行動力と為すために今日も皆さんとご一緒に祈ります。観念と行動は車の両輪、どちらに偏っていても堂々巡りと為すのです。
午前十時から祈りが始まります、どうぞご一緒に祈り、行動力と為しましょう。
福徳はあなたの祈りへの行動から始まるのです。そして現実の世界で無心に働くことなのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌