柔軟性

おはようございます。

心華寺「月例・幸福開運護摩祈願祭」ご参拝ありがとうございました。連休中にもかかわらずお参りいただき、その真摯なお心に御仏は必ずや功徳をもたらすでありましょう。
辯財天様は「水神様」です。古来より学業、芸術、福徳、才能の命運に功徳があると信仰されており、また美人の代名詞としても名高く、七福神の中にも入っております。
心華寺・金港辯財天は名の如く港に金銀財宝を満載している船が頻繁に出船入り船するという霊告から祀られ尊信を集めています。
「水を手本に」。
老子七十八章に「天下水より柔弱なるは莫(な)きも、而も堅強を攻むる者、之に能く勝るもの莫し。
其の以て之を易(か)える無きを以てなり。弱の強に勝ち、柔の剛に勝つは、天下知らざる莫きも、能く行う莫し。
是(ここ)を以て聖人云う、「国の垢を受く、是を社稷の主と謂(い)い、国の不詳を受く、是を天下の王と為す」と。正言は反するがごとし。」
意は「天下には水より柔軟性があり弱く見えるものはありませんが、しかし堅固で強いものを攻めるとき、これに勝るものはありません。
それは水は決して自分の本質である柔弱という性質をかえないからです。弱いものが強いものに勝ち、柔軟なものが剛強なものに勝つことは、天下に知らない人はいませんが、よくこれを実行できる人がいないのです。
そこで(水をお手本とする)聖人はいっています「国のけがれ(垢)を一身に引き受ける人、これを国家(社稷)の主人といい、国の災難(不詳)を一身に引きかぶる人、これを天下の王者とする」と。正しい言葉は(常識の)反対のように聞こえます。」。
一見すると無力のような水が、あらゆる堅固なものを突き崩す最大の威力を発揮するのです。それは柔弱さに原因するというのです。
水が自己主張をせず、あらゆる与えられた形に順応することで、いつしか相手を自家薬籠中(じかやくろうちゅう)、自分の薬箱の中にある薬のように、自分の思うままに使える物とすることができるようになるのです。
「上善は水の如し」(老子第八章)には、
「水は善く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に処(お)る、故に道に幾(ちか)し。」。とあり、
最上の善なるものは、水のようなものであり、水はあらゆる万物に利沢を与えてこれを生育するのですが、水自身は少しも他と競争する考えがなく、常に一般の人々の最も憎み嫌う低い土地におろうと努めています。それ故に道に近い姿となるのです。
道は万物を育むのが道です。
辯財天様は水神様、それを信仰することによって心を水の如くにすることができるのです。故に万物を育み人と争わず、無駄なエネルギーを使わず私たちの願いが叶い繁栄することとなるのです。
争わず、競わず、全てに和する故に人生の勝利者となるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌