気構え

おはようございます。

今日から6月で新しい月と同時に週の始まりです、始まりにふさわしく今朝は少しひんやりとして気が引き締まります、今月もよろしくご愛読ください。
何といってもやはり始まりという時は気負い立ち、心が逸るものです、気負うということは目標を立てたからこそであって、目標も何もなければ気負うこともありません。
気負えば力が入りすぎて上手く行かないのが相場、少し力を抜いて今月も目標に向かって行きましょう。
私たちは何か物事を実現したいと考えたとき、「どうすれば実現するのかを考えます」、これは当然の思いです。
物の本に因ったり、教えに従ったりといった具合にです、そしてそれに従って修練するのです、この行動も当然の帰結です。
目標を実現する上に於いての気構え態度、心構えを孔子に質問したものが論語にあります。
「気構え」。
「子貢、君子を問う。子曰く、先ず其の言を行いて、而る後に之に従う。」。論語「為政第二」第十三条
意は「子貢が君子の態度について質問した。これに対して孔子は、君子は実行を先にすべきものである。あることを口にしようと思えば、まず以てそれを行いあらわし、その後にいうべきはいうものである、と教えた。」。
之に従うというのは、言葉が行いについて行くことであります。「言葉の先に行いのあることを示す」のに主眼をおいたもので、行った後から必ず口にする意味ではありません、ご注意ください。
出来ていることを問われないのに口に出せば嫌みにしか聞こえません。
私たちが目標を立てるということで過ってはならないことの一つに、「スローガンで終わってはいけない」ということです。
ただ掲げただけ、ただ思いつきで言っただけというように感じる目標をよく見受けます。このような人や会社は毎月、毎年目標を掲げてはいるのですが、掲げているだけで一度も実現していないという、自分をもお客様をも馬鹿にしているように思えます。
君子は自己実現を図っている者です。ですから目標を立てたらそれを達成するには「如何にあるべきか」を常に思考し行動するのです。
もし会社で何か目標を掲げよと指示を受けたとすれば、90パーセント実現可能とするくらいの下準備が出来て言葉に出すことです。
希望的観測や、出来ないことを言うのではなく、常に実現しようとする学びと修練を日頃から為し、学びに基づいて行動をするからこそ目標と為すことが出来るのです。
言葉は飾るためにではなく、実行するためにあるのです。
外に対して言葉を発しますと、どうしても「力み」となるのです。常日頃から自己実現のため、「行いを先にして、言葉を後にする」という心、気構えであれば、力まず、気負わずに目標を適度なプレッシャーとして達成することが可能なのです。
しっかりと普段から考えたことを行うように心がけましょう、そして毎月の目標達成を実現できるように学び修練しましょう。
明日は「にんげん学」大阪講座です、大阪の皆さん会場でお待ちいたしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌