信じ合う

おはようございます。

研修生の皆さんは元気に取り組んでくださっております、以前にも書きましたがお寺での研修スケジュールは研修生の皆さんにお知らせしておりません、もちろん会社の方にはお知らせしてあります。
このように行っている意図は「直面することに万全を期する」という「自分に出会ってほしいと願っている」からです。
どんなに予定を立てて歩んでも現実どのような問題が起きるか分からないのが現実、そのときにうろたえることなく対応できる体験をしていただくのです。
そんな中で同僚仲間の皆さんが協調できる、協調することを体感して欲しいとも願ってのことです。
「遠水(えんすい)は近火を救わず」(韓非子(かんぴし))。
意は「遠くにあるものは、急場の役に立たない」ということです。よく言われるところの「遠くの親戚よりも近くの他人」ということです。
中国の古代の国の一つである魯(ろ)の国は、隣の斉(せい)という強国から圧力を受けて苦しんでいました。そこで魯の王様は息子たちを晋(しん)と楚(そ)に仕えさせ、いざというとき、この両国の援助に期待をかけようとしたのです。それを見て、某重臣がこう語ったといわれております。
「ここに溺れかけている者がいるとします。越(えつ)の人間は泳ぎがうまいからといってわざわざ助けを求めに行っても、間に合うはずがありません。火事が起こったとします。海の水はいっぱいあるからといって、わざわざ引いてこようとしても、これまた間に合いません。遠水は近火を救わず、です。晋、楚はたしかに強国ですが、なにぶんにも遠方でございますから、隣国の斉に攻められたときに当てにすることはできません」と。
私たちは「無い物ねだりを」をするという過ちを犯します。
身近な仲間で協力し合って事を為していかなければならないにもかかわらず、ピンチの時に仲間同士で相手の不足を言い合って事の進まないのを仲間の所為にしてしまっているということを多く見るのです。
このような愚かは最も慎むべきなのです。
最も信頼しなければならないのが仲間、同僚であることを私たちは確かにすべきです。当てにするのは仲間であり、同僚であります。日頃から私たちはお互いを信じ合って鍛錬し、事のあるときは助け合って乗り越え、進化向上する意識が大事なのです。
今夜は「にんげん学」東京講座、仲間、同僚を思いやって確かに目標に向かう心を学びましょう。
お昼までしっかりと研修生の皆さんにお話をして東京へまいります、東京地区の皆さん待っていてください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌