具わっている心

おはようございます。

「にんげん学」東京講座ご出席の皆さんありがとうございました。来月は14日(金)です、これから益々暑くなりますがお大事にお過ごしの上、来月もお会いいたしましょう。
どこに行っても感じていることです。寺から一歩出て目的地まで着く道中の間はほとんど知る人も無く、静かに眠っているか、本を読んでいるか、パソコンを開いているかです。
定宿にしているホテルに着きフロントで見る係の見知った顔を見ますと何かホッとします。
フロントの方の顔を知っているだけなのですが、何かしらホッと一息がつける、人生とはこのようなことかもしれません。
そこにはお客と係としての礼儀があるだけ、分かっていてもその礼儀が嬉しく感じ、優しさにも感じる、仕事として当たり前のサービスを受けているのだが礼儀とは何か心を通わすものがあるようです。
「具わった心」。 
私たちには習わずに命の中に具わっている素晴らしい「心」があります。それを孟子は「惻隠(そくいん)の心」といって4つあげて、それを「四端(したん)の説」と称しそこから「仁義礼智」の4つとなることをあげています。
気の毒だと思う心、それがやがて発達すれば仁になる。すなわち仁の最初の発端だ。悪いことをやって羞ずかしいと思う羞悪(しゅうお)の心、それが発達すればやがて義となる。これは義の発端だ。人に譲ろうという考え、これが発達すればやがて礼となる。これは礼の発端だ。善悪の是非を区別する考え、これが発達すればやがて人間の智となる。これは智の発端だと孟子はいうのです。
この四つの心は誰にでも具わっているのです、この「一瞬の端緒である惻隠の心を大事にすること」によって嬉しい出会いも沢山出来、素晴らしい人生の展開ともなるのです大事にしましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌