四を絶ち心を鍛える

おはようございます。

私たちは人間関係の安泰を望みながらなかなかにその安泰がならないという思いを持っている人は多いのではないでしょうか。
では何故そのようなジレンマに陥るのでしょうか、それは「自分の考えが強くなる」からといえます。
「心を鍛える」。
論語、子罕(しかん)第九、四条に「子、四を絶つ。意母(いな)く、必母く、固母く、我母し。」。とあり、
これは孔子の人間像を語ったものです。孔子が多くの人に慕われた人間性の一端を表したものです。
意「主観だけで憶測すること」。
必「自分の考えを無理押しすること」。
固「一つの判断に固執すること」。
我「自分の都合しか考えぬこと」。
孔子には、この四つの欠点がなかったというのです。これは門人が孔子の態度を観察して記述したものです。
私たちは人のためとは言いつつも知らず知らずの中に我が顔を出して人の心をくまずに話をしていることが多いのです。
我が強くなったり、視野が狭くなったりする原因は結果を出さなければと前に前に、上に上にという思いが次第に強くなるからであります。
言葉では思いやりのあるようなことを言ったとしても、先の四つの意識が強すぎれば人間関係が上手く行くことは難しいのであります。
道は誰でも歩める故に道といいます。道に「私心無く」道を確かにしたものを栄えさすのです。また道は「共栄であり」、ここから考えていけば己一人の繁栄しか考えていないのであれば道を歩いているとはいえないのです。
道を歩んでいないが故に友好な人間関係に至らないことを知るべきでありましょう。
人間関係がうまくいかなかった場合には何故ならなかったのかを反省して確かに自分を鍛えることが肝心なのです。
日々鍛えるべき道理を持たずしては鍛えることも叶わないことも知るべきでありましょう。先の四つにはどうしてもこだわってしまうのが私たちでもあります、だからこそこの四つを少し控えめにする努力をするだけで人間関係は上手く行くのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌