求めすぎず

おはようございます。

今晩は「にんげん学」東京講座、東京地区の皆さん一ヶ月ぶりにお会いするのを楽しみにまいります。
どこの講座でも出欠をとっておりませんのでどなたが来てくださるのかいつも楽しみにでかけます。ですからいつも新鮮な気持ちです。
私たちはお互いそれぞれに都合を以て日々暮らしております。自分に都合良くあって欲しいと願うのは人情でもあります。しかし自分の都合だけを考えれば人を失い、友を失う羽目になるのは事実です。
出会いを重ね心が通じ合ってからが真の礼儀、礼節、「親しき仲にも礼儀あり」です。
「完全を求めない」。
私たちは人様と親しくになるにつれ知らず知らず我が侭になりがちです、せっかく築いてきた人間関係を駄目にしてしまう本となるのです。
書経に「人と与(とも)にするには備わらんことを求めず」とあり、意は「他の人と接する場合には、相手に完全さを期待してはならない。」
このことは人間関係を円滑にする知恵でもあります。
自分が完全な人間であれば、相手に同じ完全さを求めるのはまだ理解できるかもしれません。しかし、現実には、完全な人間など、あり得ません。
完全でもない人間が相手にだけ完全さを求めたところで、まるで説得力がなく、相手の反発を買うだけでありましょう。
この欠点が出やすいのは「親しくなったり、相手が下に位置する人であったり」です。
また「自分に備わらんことを求めない人も」他に求めがちとなります。
論語、述而第七、十九条に「子曰く、我は生まれながらにして之を知る者に非ず。古を好み、敏にして以て之を求めたる者なり。」とあり、
意は「孔子言う、私は生まれながらにして道を知っておるというような者ではない。ただいにしえの道を好んで勉強を怠らずして、ついに道を得ただけである」。
会い難き人様と出会って人間関係を壊すようなことをしないためにも、温故知新、ご一緒に学びましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌