放つ

おはようございます。

「にんげん学」大阪講座ご出席の皆さんありがとうございました。今朝は満天の星がきれいです。
己を修めることが、良い社会を作る大本、何事も自分に反省するのがよいと孟子は教えております。
全くその通りです、人の所為にして何の行動もせずにあっては社会はもちろん自身の人生にも希望が持てるはずもありません、夢と志を持っている私たち、己に省みる日々と為して常に明日への希望をふくらませて歩みましょう。来月もお会いいたしましょう。
「放つ」。
私たちの手はいろいろな物が持てます。いろいろな物に生かすことも出来ます、無限です。しかしいろいろなことを現実にやっているわけではありません、がしかしやはりいろいろな物に活用できるのも事実です。
そこで大事な心がけが「持ったものを一度手放してみる」ことなのです。いわゆる「執着しない」こと、考え方も同じです、「これでなければ」という執着を棄ててみる、そうしますと「心が解き放たれて自由になり」イキイキと何事にもチャレンジ出来るようになるのです。
比叡山には猿が沢山おります。本当は餌をやってはいけないのですが、小僧時代遊びで猿に餌を与えたときがあります。どんどん与えます、右手、左手、口にと持てないほど餌を猿は持ちます、それでもやり続けますと、今持っている餌を手放してもとろうとするのです。せっかく持っていたものを手放してしまい他の猿に餌をとられてしまうということになる。
このように得たい得たい、欲しい欲しいの思いが強くなると今持っている物をも失ってしまうということなのです。
過去にこだわり、未来の結果にこだわっていますと現在が見えなくなるということです。
無心に為すべき事を為す、これが大事です。そうすることで心が自由になり逆に有形無形の物が多く手にはいることとなるのです、人生とはおもしろいものです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌