終わりがある

おはようございます。

昨夕から下関、愛宕寺におります。京都の駅は相変わらず観光客でにぎわっていました。不況などどこ吹く風、人間は自分の楽しみはどんな状況でも忘れないというタフさがあるようです。それによって景気が良くなるのはいいことです、沢山楽しんでください。
しかしその後苦しくなるような事態にならないようご用心を。
「必ず終わりがある」。
時は過ぎ去り少しもじっとしていません、ですから「楽しい時も、苦しい時も」終わるのです。
一日も終わり、一週間もおわり、一ヶ月も終わり、一年も終わるのです。
ですから確かに日々目標に向かって在るべきです。終わるとは「始まる」ということです。ですから言われておりますように「終わりよければすべてよし」としなければいけません。
始まることを知っていますと、どのように在るべきかが見えてきます。
菜根譚、56条に「奢れる者は富むも、而も足らず。何ぞ倹(つつましやか)なる者の、貧しきも而も余り有るに如(し)かんや。能ある者は労するも、而も怨み府(あつ)まる。何ぞ拙(つたな)き者の、逸(いつ)なるも而も真を全うするに如かん。」。
意は「ぜいたくな生活をする人は、いくら富んでいても心に満足することがない。どうして、つつましい生活を守る人が、貧しくともいつも余裕があるのに及ぼうか。
また、才能のある人は、いくら苦労をし骨を折っても、人の怨みを買うことが多い。どうして、才能に乏しい者が、いつも気楽でいながら自然の本性を保っているのに及ぼうか」。
味のある言葉です。これはどのように日々在るべきかを示唆しているものです。富んでも足る事を知らなければ「不満ばかり」、才能があっても競争の思いからでは「敵を作る」、己の「分を知って歩む」ことの尊さです。
楽しいことは楽しいままに終わらせ、苦しみの本を作らない。苦しければ必ず終わることを知り、才能を磨くことを怠らないことです。
いずれにしても分を知り見栄を張らずに在ることが大事です、そして真から楽しむ人生としましょう

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌