リーダーを目指す

おはようございます。

新年も十日を過ぎ今日は成人式、新成人の皆様おめでとうございます。大人の自覚を確かにして使命を果たしてください。
人がもし生涯を喜々として充実した人生としようとするならばやはり人として「どう在るべきか、どう生きるか」であります。
「リーダーを目指す」。
私はどなたにでも又特に若い人には「リーダーを目指してもらいたい」と願っております。リーダーとは「大人として生きる」ということでもあります。
今日の政治家や経営者が頼りない原因の一つに若いときからの大志、「リーダーたる意識の欠落」があげられます。その決意がないために頂点に立ったとき若いときの「ぼろが出る」のです。
天網恢々疎にして漏らさずです。まして頂点に立つのは一人、それを一億の人の眼や、天が見ているという自覚がない、若いときから生きる原則を持たない故ぼろが出るのです。社会を自分の視野からしか考えていない故に小さな人間と化してしまうこととなるのです。
「思考に三原則」があります。1、目先にとらわれないで、できるだけ長い目で観察する。2、一面にとらわれないで、できるだけ多面的に、できるならば全面的に考察する。3、枝葉末節にとらわれないで、できるだけ根本的に観察する。
以上の三つです。上に立ちたいなどという気持ちは全く「小さな小人の考えで」、リーダーとは言えないのです。リーダーとは「六韜三略(りくとうさんりゃく)」(太公望作といわれている?。)の三略の中の上略に、
「それ主将の法は務めて英雄の心を攪(と)り有功を賞禄し、志を衆に通ず」とあります。主将の法ばかりではなく、宰相の法、人の上に立って多勢を使う者の心得というものはこの一言に尽きるのです。
「主将の法は英雄の心」とは、つまり雑輩を相手にしてもつまらない。偉いやつの心をぐっと握るということが大事なのであります。「韓信の股くぐり」の如く、大を成す者は目先に囚われないのであります。つまらない人間のご機嫌を取って、から人気を占めたとしても何もならないのです。
そして「有功を賞し」、手柄のある者に惜しげもなく褒美をくれてやって、それと同時に、なさんと欲するところ、つまり志を多勢の者に通ずる。「通」というこの「一字が大事」なのであります。
いかに衆に「志を通ぜしめるか」、わがなさんとする心を衆に通ずるか、通ずるように生きるかが大事なのであります。
今日のリーダーの誤りは、大衆というものを錯覚して、大衆に迎合して、「大衆を指導することを忘れて」、「大衆に指導されている」点にあるのです。
己のことで汲々として人気取りに走っているようではリーダーとは言えないのです。
若い人は志を高く持って大人の学「修己治人の学(己を修めて人を治める)」を「リーダーの徳目」として欲しいと願っております。
リーダーとは人に認めて貰う云々ではなく、「自覚を持って率先する人間のこと」をいうのであります。
新成人の皆さん、小人となるなかれであります。大人となる志を立ててください。小さな人気にこだわりくよくよするような人生とせず、大志に向かって歩んでください。
そして何かに衝突し壁にぶち当たったときは訪ねてください、助けることは出来ませんが、一緒に歩むことはできます。
私の好きな言葉、「少年よ大志を抱け、それは金銭や我欲のためにではなく、また人呼んで名声という空しいもののためであってはならない。人間として当然そなえていなければならぬあらゆることを成しとげるために大志をもて。」
新成人の皆様が素晴らしい人生であることを祈念いたします。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌