本物と為すには

おはようございます。

正月気分も抜けお仕事に専心に取り組んでおられることと思います。仕事始めから色々な出来事に遭遇し一喜一憂することもあったのではないでしょうか。いろいろなことを経験し一年「どうあるべきか」を確かにするときでもあります。
「本物と為すには」。
「一苦一楽して相磨練し、練極まりて福を成さば、其の福始めて久し。一疑一信して相参勘し、勘極まりて知を成さば、其の知始めて真なり。」(菜根譚・七十五条)。
意は「苦しんだり楽しんだりして、磨きあい、磨きあった結果が最高に達して幸福が成就されたなら、そのような幸福にしてやっと永続するものである。
また、疑ったり信じたりして考え抜いて、考え抜いた結果が最高に達して知識が体得されたなら、そのような知識にしてやっと本物となる。」。
人生は苦しいことと楽しいことが相互にくり返されるのです。時に己を磨く最高のチャンスでもあるのです。一苦を感じたからといって逃げず、楽を感じたからといってそこで止まらずに磨くことが人生の大事なのです。
疑ったり、信じたりすることも己の知識、工夫に「磨きをかけるチャンス」でもあり、一つの事をやっているからこそ起きる問題でもあるのです。
苦から逃げ、教えを疑うという愚かなことをやったのでは、人間性をも台無しにしてしまいます。
人生こうだと決めたなら、考えて考え抜いて行くことを「信条」にしなければいけません。そうしなければ知識や幸福を本物とできないのです。
「苦楽・疑信の繰り返しが己を本物とする」のです。
いくら景気の良い言葉を発しても己を磨き、考え抜いての行動でなければ何物も得られず、得られない所か、人からの「信用も失ってしまう」こととなるのです。
真理の言葉や文々句々は勇気をみなぎらせてくれます、しかしいくら勇気をみなぎらすことが出来たとしても「行動が無ければ」何物も得られないのです。
言葉は実践してこそ言葉であり、思考も行動してこそ思考となるのです。行動がなければそれはただの「妄想」です。
思考する楽しさも行動する楽しさがあってこそ真の楽しさとなり本物となるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌